中古ボルボV60はなぜ安いのか。DCT問題の真実と、買う前に必ず確認すべき3つのこと

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こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。

曲線が美しくてロングノーズ、シンプルなデザインと高級感あるインテリア。
ボルボV60、かっこいいですよね。

「中古なら100万円以下で買えるじゃん。安い!」

僕もそう思って買いました。DCTのことなんて、何も知らずに。

エルクくん

内装やシートは北欧家具のように美しいよね。

安全性能は世界最高水準。ドライバーも同乗する家族も守ってくれる。
そんな魅力たっぷりのボルボですが、2011〜2016年ごろの中古車がそれ以降のモデルと比べてかなり安いのには、ちゃんと理由があります。

ボルボの内装ってまるで北欧家具みたい

この記事では、知らずに買ってしまった僕の体験と、ボルボ専門メカニックに教わった内容をもとに、安い理由と買う前に絶対確認すべき3つのポイントをまとめます。

結論、この年代のボルボは「DCTミッションの不調・DCTオイル漏れ・エンジンオイル漏れ」というトラブルが非常に多いです。

本記事の信頼性

・この記事を書いている僕自身、ボルボV60 T4に乗っています。

・軽い整備はDIYでコツコツやってます。※先日はじめてエンジンプラグ交換を行いました。

・点検を依頼しているボルボ専門整備工場のプロフェッショナルなメカニックさんが教えてくれたことをまとめています。

↑この点が一番信頼できるポイントだと思います。

※ちなみに、そのボルボ専門の工場では中古車販売もしているのですが、今回紹介するDCTミッション車は絶対に仕入れないそうですよ…(小声)

目次

ボルボV60が安い最大の理由は?

ボルボV60が安い最大の理由は、10台中1台は故障すると言われるくらい壊れやすいミッションが搭載されているモデルだからです。

この時期のボルボにはゲトラグ製DCTという「爆弾ミッション」が搭載され、その後ボルボは信頼を大きく失いました。

DCTを簡単に説明すると

操作はオートマ車だけど、裏では機械がマニュアル車をギアチェンジしている。そんな変わったミッションです。

日本の渋滞が多い道路事情に合わないミッションで、ストップ&ゴーを繰り返すことでギアが消耗して故障しやすいんです。

メーカーは当初「DCTオイルは交換不要」と謳っていましたが、日本の環境は想像以上に過酷だったようで。
「交換不要にしてしまったのが、この時期のボルボが安くなった原因」ということです。

ちなみに後期モデルでは日本製の「アイシンAT」に変わっているので故障は激減しました。そのぶん、中古価格は高いんですが。

ボルボ専門のメカニックさんに聞いたとき、こんな話をしてくれました。

ボルボ専門メカニックの話

国産車のオートマに慣れた人がDCTに乗ると、「壊れてるんじゃないか」と感じる人がめちゃくちゃ多い。

DCTはクセのあるミッションだから、国産のCVTやATとは全然違う。その違和感が怖くて相談してくる人が後を絶たない。

値段が下がっているのはDCTのせい。知らずに買う人がとにかく多い。

逆に言うと、DCTをちゃんと理解して乗れる人は、あえて安くなっているDCT搭載車を狙って買う。

エルクくん

知識があれば、安さを武器にできる。知らなければ、安さに騙される。

エンジンオイルが漏れやすく、漏れると修理費が高額です

ボルボのエンジンは上下で2分割されていて、その継ぎ目にはゴム製のパッキンが挟まっています。
タペットカバーと呼ばれる場所からのオイル漏れが、この年代のボルボでは定番のトラブルです。

僕のV60もオイル漏れが確認されていて、今は漏れ止め添加剤でごまかしながら乗っています。

知らずに買って、出発した瞬間に気づいた

正直に話します。

僕がV60を買ったのは、安かったからです。
保証なし、点検最低限、「現状販売です」という感じの業者でした。
それでも安さに惹かれて買いました。DCTのことは何も知らずに。

で、ディーラーを出発した瞬間。

変速のタイミングで、なんかちょっとショックがある。

すぐに販売店に電話しました。

「この年式のボルボは、どれもみんなこんな感じですよ。こんなもんです。」

そうですか、と諦めました。
その後いろいろ調べて、DCTのことを知って、対策を取っていった感じです。

買う前に知っていれば、もっとちゃんと確認できた。この後悔を、これを読んでいる人にはしてほしくないです。

中古ボルボを買うときに確認すべき3つのポイント

現車確認でくまなくチェックできればいいですが、そんなにじっくり確認なんてしづらいですよね。

ということで、整備の知識が全くない人でも「買うべきか・やめるべきか」が判断できるポイントだけに絞りました。

ポイント1:試乗して変速ショックを確認する

試乗させてもらえるなら、走り出しから2速までの変速ショックがあるかどうか確認してください。

DCTは内部はマニュアル車なので、多少の変速ショックは出ます。
国産のCVTに乗り慣れている人は少しの振動でも心配になるかもしれませんが、多少の違和感は許容範囲です。

DCTがダメになっている車はこんな状態になります
  • 変速時にガタガタ・ゴンッという強い振動を感じる
  • アクセルを踏んでいるのに進まない
  • バックギアが入らない・入りにくい
  • 一定でアクセルを踏んでいるのに、グングン減速する
  • ギアが変わるときに大きなゴンッという衝撃を感じる

このような状態なら絶対に買わないでください。

悪徳業者は何かしら理由をつけて試乗させてくれないこともあります。試乗させてもらえない場合は、買わない方が賢明です。

ポイント2:ボンネットを開けてオイル漏れを確認する

ボンネットを開けると「VOLVO」と書かれたプラスチックのカバーがエンジン上部についています。
引っ張れば簡単に外れるので、外してもらいましょう。

エンジンのつなぎ目からオイルがしっとり滲んでいるな…くらいであれば、年式相応の許容範囲です。

つなぎ目の溝にオイルが溜まって水たまりのようになっている車両は絶対NGです。

ポイント3:ジャッキアップして下から状態を確認する

車の下にはアンダーカバーがついています。カバーがついたままでは点検できないので、外してもらって下から確認しましょう。

エンジン周りとDCT周りをチェックして、オイルが垂れて雨漏りのようになっていたらNGです。
しっとりしているくらいなら許容範囲です。

注意点があって、ボルボのアンダーカバーはロードノイズ吸音のためにスポンジが内部に入っています。
漏れたオイルをスポンジが吸い取ってしまうので、地面にオイル溜まりができにくく発覚が遅れます。
必ずカバーを外して確認してください。

タペットカバーのオイル漏れがあった場合は?

ひどい場合は修理しなければ車検が通りません。

車検が残っていて格安で売られている車両は、この修理をしないまま現状販売している可能性が高いです。
車検時にゴムパッキン交換で高額な出費となってしまいます。

ボルボのパッキン交換はいろんな配線を全て外さないと作業できない構造で、パッキン交換だけで約10万円かかります。

軽度のオイル漏れなら、延命できます

走行距離や年式がいっていると、どうしてもオイル滲みは発生するもの。
軽度の場合は、エンジンオイルに添加するタイプの漏れ止め剤で防止できます。

なるべく費用を抑えて長く乗るには、これが現実的な方法です。

整備工場選びが、全てを決める

安いボルボを買うなら、信頼できる整備工場を先に見つけておくことが一番大事です。

DCTを診られる工場は実は少なく、ディーラーに持って行くと高額になりがちです。
町の整備工場では対応できないケースも多い。

買う前に工場を探しておくことを、強くおすすめします。
エリアで絞って輸入車対応の工場を探せるサービスがあるので、使ってみてください。

輸入車整備・車検・修理【buv.LABO】

まとめ

ここまでデメリットを話しましたが、ミッションを除けばとても良い車です。

DCTをわかって乗れる人にとっては、あえて安い個体を狙うのも賢い選択です。
欠点と上手く付き合っていければ、充実したボルボライフを送れるはずです。

というわけで、今回は中古ボルボV60が安い理由と、買う前のチェックポイントをまとめました。購入を検討している人の参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。

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