ボルボV60シリーズ、曲線が美しくてロングノーズ、シンプルなデザインと高級感あるインテリア。かっこいいですよね。
スウェーデンが産んだ伝統的な北欧車ということで、一目惚れした方も多いと思います。
内装やシートは北欧家具のように美しいよね。
自動車メーカーの中でも、世界一過酷な耐久テストを重ねているから、安全性能は世界最高水準。
ドライバーや同乗する家族も安心して乗れるブランドということで、魅力たっぷりです。
そんなボルボですが、2011~2014年ごろまでの中古車の販売価格がそれ以降のボルボと比べてかなり安い!
ということで、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
そんな方にはちょっと悲しいお知らせになってしまいますが、安いのにはちゃんと理由があるんです。
また、この3つのポイントは、故障してしまうと修理費がかなり高額になります。
この記事を読むことで、2011~2016年代の安いボルボの購入を検討している方が、購入後に後悔することなくボルボライフとの暮らしを楽しむことができるようになると思います。
事前に起こりやすい故障がわかれば、事前に対策をすることで故障を抑えられます。
さらに、万が一突然故障した際に必要な費用をあらかじめ準備しておけるので、心配事が減ると思うんです。
ということで本記事では、デザインが気に入って購入を悩んでいる方に向けて「買うな」というような記事ではなく、
「いい車だけど、こんなデメリットがあるよ。」という立場でお話をしていきます。
デメリットについても納得した上で購入を決断する。そんな手助けになれれば嬉しいです。
・この記事を書いているわたし自身、ボルボ V60 T4に乗っています。
・軽い整備はDIYでコツコツやってます。※先日はじめてエンジンプラグ交換を行いました。
・点検を依頼しているボルボ専門整備工場のボルボ大好きプロフェッショナルおじさんが教えてくれたことをまとめています。
↑この点が一番信頼できるポイントだと思います。
※ちなみに、そのボルボ専門の工場では中古車販売もしているのですが、今回紹介するDCTミッション車は絶対に仕入れないそうですよ・・・(小声
それでは、『車に詳しくないけどボルボV60が欲しい!』という方でも楽しく読めるようにまとめていきますね。
ボルボV60が安い最大の理由は?
ボルボV60が安い最大の理由は、10台中1台は故障すると言われるくらいの壊れやすいミッションが搭載されているモデルだからです。
この時期のボルボにはゲトラグ製DCTという「爆弾ミッション」が搭載され、その後VOLVOは信頼を大きく失いました。
操作はオートマ車だけど、裏では機械がマニュアル車をギアチェンジしている。そんな変わったミッションです。
どうやらこれが日本の渋滞が多い道路事情に合わないミッションのようで、ストップ&ゴーを繰り返すことでギアが消耗して故障しやすいそうなのです。
DCT(デュアルクラッチトランスミッション)リンク先:Wikipedia
ボルボに採用されたDCTの内部にはギア保護のためにオイルが充填されているのですが、メーカーは通常走行ではオイル交換不要と謳っていました。しかし、日本の環境は想像以上に過酷だったようで
つまり「DCTオイルを交換不要としてしまったのが、この時期のボルボが故障が多くて安くなった原因」ということ。
ちなみに、後期になると日本製の「アイシンAT」に変わっているので故障することはなくなりました。そのぶん、中古価格は高いんですけどね。
DCTの乗り心地自体は、マニュアル車に乗っているようなフィーリングが味わえるので、好き。
それにエネルギー効率がATよりも高いので燃費もそこそこいいのもメリットだと感じました。ハイオク高いので助かります…
エンジンオイルが漏れやすく、漏れると修理費用が高額です
VOLVOのエンジンは上下で2分割されていて、その継ぎ目にはゴム製のパッキンが挟まっているのですが、そこからのオイル漏れが定番となっているようです。
タペットカバーと呼ばれる場所で、調べると同じような症状の口コミを散見します。
中古のボルボを買うときに注意すべき3つのポイント
さて、それでは購入前に最低限見ておきたいチェック項目を3つご紹介します。
現車確認でくまなくチェックできればいいですが、そんなにじっくり隅々まで確認なんてしづらいですよね。
ということで整備に関しての知識が全くない方でも簡単に買うべきか・買わないべきか区別ができるポイントのみに絞りました。
最低限チェックすべきポイントを解説しますよー。
ポイント1:試乗して変速ショックを確認する
試乗させてもらえるのなら、走り出しから2速までに変速ショックがあるかどうか確認しましょう。
このTシリーズはミッションがDCTなので、内部はマニュアル車です。そのためギアの上げ下げで多少の変速ショックは出ます。
日本車に多いCVTは変速ショックがほとんどないので、CVTに乗り慣れている人は少しの振動や音でも心配になるかもですが、多少の違和感は見過ごしてください。
- 変速時にガタガタ・ゴンッという強い振動を感じる
- アクセルを踏んでいるのに進まない
- バックギアが入らない・入りずらい
- 一定でアクセルを踏んでいるのに、グングンと減速したりする
- ギアが変わるときに大きなゴンッという衝撃を感じる
試乗してみて、このような状態なら絶対に買わないでください。※悪徳業者は何かしら理由をつけて試乗をさせてくれないこともあり、その場合は買わない方が賢明です。
古い車なのでガクガクというジャダー現象が多少なりとも出ますが、「怖いな、止まっちゃいそう・・・」と感じるほど発生しているようなら購入は避けましょう。
ポイント2:ボンネットを開けてオイル漏れを確認する
ボンネットを開けると「VOLVO」と書かれているプラスチックのカバーがエンジン上部に付いていると思います。
それは引っ張れば簡単に外れるので、外してもらいましょう。
エンジンのつなぎ目からエンジンオイルがしっとり滲んでいるな・・・くらいであれば、まぁ年式相応、許容範囲だと思います。
つなぎ目の溝部分に、オイルが溜まって水たまりのようになっている車両は絶対NGですよ。
ポイント3:ジャッキアップをしてもらい下から状態を確認する
下にもエンジン類を汚れから保護するためのアンダーカバーがついています。カバーがついていると点検できないので外してもらい、オイル漏れの状態を下から確認しましょう。
エンジン周りと隣にあるDCT周りをチェックしてオイルが垂れて雨漏りのようになっていたらNGです。
しっとりしているくらいなら許容範囲でしょう。
アンダーカバーがついていない車は、オイル漏れが発生すると駐車場の地面にオイル溜まりができるので発見しやすいですが、カバーがついていると地面に垂れないので発覚が遅れるんですよね。
しかもオイル漏れがひどい場合だとしても、VOLVOのアンダーカバーはロードノイズ吸音のためにカバー内部にスポンジが入っているので漏れたオイルを吸い取ってしまい発見しづらいです。
なのでちゃんと外してもらって確認することをおすすめします。
タペットカバーからのオイル漏れがあった場合どうなるの?
オイル漏れがひどい場合は、修理しなければ車検が通らなくなります。
車検が残っていて格安で販売されている車両はこの修理をしないで現状販売している可能性が高く、車検時にゴムパッキン交換で高額な車検代となってしまいます。
特にVOLVOのパッキン交換はいろんな配線やらを全て外さないと作業ができないようで、パッキン交換だけでも合計10万くらいはかかるそうです。
修理をしなければ車検が通らず乗りつづけられないので、たちが悪いですよね。
エンジンオイル漏れが軽度の場合は、延命できる。
走行距離や年式がいっていると、どうしてもオイル滲みは発生するもの。
軽度の場合は、エンジンオイルに添加するタイプのオイル漏れ止め剤というもので防止することができます。
仲の良い整備屋さんがあれば事情を言って、車検直前に漏れたオイルを拭き取って車検に通してもらうことも可能です。多少の漏れならば車検を通すことは可能なのです。
高額な修理費用を払っても、別の場所がこわれてしまったら元も子もありませんよね。
なるべく費用を抑えて乗るには、この方法がおすすめです。
まとめ
ここまでデメリットを話しましたが、ミッションを除けばとても良い車です。
欠点はどの車にもあるし、うまく付き合っていけば充実したVOLVOライフを送ることができるはずです。
この記事が少しでも役に立ったなら幸いです。
憧れは、今すぐ叶う
自分で輸入車を所有するなんて、車体価格は高くて維持費もかかる。高額な修理費を請求されることも・・・
急な故障やトラブルって大変です。色々経験するとあと一歩が踏み出せないんですよね。
もし、そんな不安から憧れている輸入車の所有をあきらめているなら、輸入車のサブスクが合っているかもしれません。
こちらはめずらしく輸入車を扱っていて、特にEV輸入車の安さには驚きました。
これなら車検や整備も万が一の故障もコミコミだし、毎月定額だから故障の不安なく輸入車に乗れるのが最大のメリットです。
「新車の輸入車なんて高くて買えない。」周りの人はそう思って国産車に乗っています。
憧れが気軽に叶えられる、ムフフな時代になりました。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
素敵な外車lifeを。ではまた。
コメント