ボルボにお乗りの方で、変速するたびにガクンガクンとしたショックを感じたり、バックギアに入らなかったり、トランスミッション性能低下の警告灯が点灯していませんか?
この現象が起きるだけでせっかくの楽しいドライブが台無しになってしまいますよね。
もし同じような症状に悩んでいるとしたら、
まずはトランスミッションをこれ以上痛めないように今すぐ走行をやめてください。
あなたのボルボは危険な状態ですが、今すぐ修理をすればまだ助かる可能性はあります。
調子が悪いと感じながらも「まだ大丈夫かな?」と放置していると、
ある日突然動かなくなり、最悪の場合にはミッション交換で高額な修理費用(数十万)がかかります。
結論から言うと、原因トランスミッションオイルの劣化です。できる対策はすぐにミッションオイル交換をすることしかありません。
すでに警告灯が点灯している場合だと、助かる確率は3割とボルボメカニックが話していました。
まだ警告灯が点灯していなければ、ほとんど気にならなくなるくらいまで改善します。
本記事では、多くのボルボオーナーを悩ませてきた恐ろしい「ボルボのトランスミッション」問題を解決した方法を公開します。
トラブルの実体験と、かかった費用。どのように修理するのか?についてを解説します。
適切に修理をすることで、あなたのボルボが抱えていたギアチェンジのたびに起こる不快感や恐怖は解決できます。
ボルボ本来タフさを取り戻し、スムーズでシームレスなシフトチェンジが可能になります。
それでは、あなたの悩みや不安を解決し、より快適なドライビングができるようにこれからサポートいたします。
ボルボのトランスミッション性能低下の原因は?

結論、DCTミッションオイルの劣化が原因で不具合が起きていることがほとんどです。ミッションとはギアのことで、自転車のギアと同じような内部構造になっています。
このギアの滑りを良くする役割のオイルが劣化している状態なのです。

警告灯がまだ点灯していない状態なら、DCTミッションオイルの交換をするれば症状はほぼ完治するよ!
どの年代のボルボがDCTミッションなの?
故障が多いミッションは、フォード ゲトラグ社製のデュアルクラッチトランスミッションと言います。2010年から2015年ごろまでのボルボに搭載されていたミッションのようです。
使われていた車種は・・・V40,50,60,V70,XC60です。
仲良くさせてもらっているボルボメカニックに聞いてみたところ、このDCTミッション搭載の車種は販売しないそうです。
「こんなに壊れやすいミッションの車は、面倒が増えるだけだからウチじゃ売れないよ!」と少し怒った口調でいつも語ってくれます。
国産車のミッションと何が違うの?
日本で一般的に普及しているミッションはCVTと呼ばれるもので、車に詳しくない方でもなんとなく名前は聞いたことがある方も多いと思います。
国産のオートマ車は日本の渋滞などの道路事情に適していて、過酷な状況でも耐えられるミッションなんですね。
それに対してボルボのDCTはアメリカや北欧などの広大な土地を長距離走ることに適した構造になっているので、日本のストップアンドゴーが多い道路事情に合わなかったようです。
本国スウェーデンで広大な大地を止まることなく長時間走り続ける分には、日本で問題になっているような故障は起きないんだとか・・・そんなに国によって違うのかと驚きました。
トランスミッション性能低下の警告灯が点灯してしまった時は?


結論、「トランスミッション性能が低下しています」という警告文が出てしまうと、オイル交換をしても治らない場合があるようです。
助かる確率は30パーセント前後と知り合いのボルボメカニックが苦しそうに語ってくれました。
でもまだ諦めてはいけません。
まずはこれ以上ミッションを痛めないために、以下の方法を実践してください。
・ミッションオイル交換が済むまではなるべく走行しない。
・発進時にはゆっくりアクセルを踏むようにする。
・ギアがうまく入らない時は、ギアをDレンジから左のマニュアルモードにして自分でシフトチェンジをするように。
・信号停止時にはギアをPに毎回入れる。←これ大切
・坂道や渋滞、一時停止が多い道は通らない。
このように壊れかけのミッションを守ってください。
次にどうするか考えます。選択肢は、ミッションオイル交換・買い替え・廃車この3択です。解説します。
トランスミッションオイル交換の費用は?
トランスミッションオイル交換ができる整備工場に3社見つかった時の見積もりを比較すると、だいたい合計で税込6万円くらいが相場です。
オイル&フィルターで35000円、工賃で15000円でした。SOD-1という添加剤を入れるとプラス数千円です。
※警告灯がついてしまったらケチらず添加剤も入れてもらいましょう。効果絶大のようです。
買い替える場合の下取り相場
下取り相場は・・・ゼロ円です。
訳あり車両ですし、買い叩かれる覚悟でもって行くしかありません。僕はおすすめしません。
廃車するときに10万円以上戻ってくる方法
車販売業社に持ち込むと価値はゼロですが、裏技でスクラップ工場に鉄や部品取り車として持ち込むと10万円以上になります。



以前、ラジエーターがダダ漏れになったステーションワゴンを持ち込んだ時には137,000円で買い取ってくれたんだ!
探し方はお住まいの地域によりますが、ボロボロの車がたくさん置かれているスクラップ工場を探してみてください。
まずはグーグルマップで「鉄 買取り」と検索して、工場の写真を見て車があればそこに電話してみましょう。
「車 買取り」で検索すると買取専門業者しか出てこないのでお金にならないので、あくまで鉄として買い取ってくれるような場所を探すのがコツです。
※東京と千葉の人はいい場所を紹介できますのでメッセージをくださいね。コワモテの外国人が対応してくれますが、話すと親切な方が多い。
この3択になります。下取りをしてもらい買い換えるのが一番楽ですが、最も費用かかります。
スクラップ工場に持ち込むのは手間がかかりますが、購入金額の何割かは戻ってくるので手放すならばこの方法が一番おすすめです。
納車したばかりだったり、愛車が気に入っている場合はダメ元でもオイル交換をしてみる価値はあります。
その場合には、あまり走らなくても行ける距離で、なるべく近くの整備工場に修理を依頼するようにしてくださいね。
【体験談】ディーラーに問い合わせてみてもダメだった話
とりあえずディーラーに問い合わせてみましたが、ミッションオイルの交換は不要なお車です。と断言されてしまいました。
オイルが入っているんだから、経年劣化で交換は必要のはずじゃないですか?と聞いてみても、
「メーカーのサポートマニュアルに不要と書いてあるのでディーラーでは交換はできません。」との回答。
その後ネットで調べてみましたが、同様の回答で修理を断られている方が多くいらっしゃいました。
※ディーラーでも修理をしてくれる場所もあるようなので、どうしてもディーラーで整備してもらいたいという方はいくつか問い合わせてみると良いかもしれません。
なぜディーラーでは修理しないのか、買い換えてくれた方が儲かるからなのかな。あちらも商売ですので仕方ないですよね。



ディーラーさんは新車を売るのが商売だからね。
【体験談】ボルボのトランスミッション性能低下が治った。オイル交換前、悲惨な状態の画像を公開
この記事で詳しく交換記録を話していると、かなり長くなってしまいますので近日中に別の記事にて公開します。
とはいえ内部の現状が気になると思いますので、先に一枚だけ写真を公開します。
あなたのボルボのミッションオイルはこんなに悲惨な状態です。というのがわかる画像です。※メカニックさんに撮影していただきました。いつも本当に感謝しています。


真っ黒で、鉄粉まみれのドロドロになったオイルです。これでは調子が悪くなるのも納得ですよね・・・
ミッションオイルを交換する場合には、このまま読み進めてください。
次は正しい整備工場の選び方について解説します。
ボルボのトランスミッション修理。正しい整備工場選び方は?


今回のトランスミッションオイル交換は特殊な修理になります。修理工場を正しく選ばないと修理してもらえません。
もしかしたら、「すでにディーラーやその他の整備工場へ相談をしたけど断られてしまった。」という方もいるかもしれません。
地元にボルボに強い整備工場が見当たらないという方も多いと思います。というかほとんどありません。
車への負担や、預けたり引き取ったりする手間を考えるとなるべく近い方がいいですよね。
近くで輸入車に詳しい整備工場を見つけることはとても重要ですが、
どの工場が実際に輸入車に対応しているかを判断するのは難しいんですよね。ホームページがない整備工場も多いです。
輸入車専門の整備工場を探す場合には、近くの輸入車専門の整備工場を探せる便利なサイトがあります。buv.LABO(全国に200社ある輸入車整備工場を検索)
対応都道府県内ならこの方法が一番簡単。
見積もりが無料なのでとりあえず値段を確認してもらってください。
※普段依頼をしている整備工場と費用を比較するのにも使えます。
自分で整備工場を探していると、どこが輸入車に強いかがわからないんですよね。
この点が一番困ったポイントだったので、同じように困っている人の参考になれば嬉しいです。
まとめ
ここまでボルボのトランスミッションの悪口ばかりでしたが、いいところもちゃんとあるんです。
まず乗ってすぐにわかる「走り」です。走ってみるとわかりますが、DCTの内部はマニュアル車です。オートマ車のようなモタモタ感は一切感じません。
アクセルを踏んだ瞬間にスムーズに加速し、キビキビとしたスポーティーな走りをしてくれます。
見た目の落ち着いた雰囲気に反して、とても走りは気持ちよく楽しい車です。
「マニュアル車の乗り心地は好きだけど、いちいちシフトチェンジを自分でするのは面倒。」という方には最もおすすめなミッションだと乗っていて感じます。
また、DCTミッションは内部がマニュアル車の構造となっておりエンジンの伝達効率が高く、燃費も非常に優れています。
僕はボルボのV60を乗っているのですが、あの車体の大きさで街乗り平均でリッター12キロくらい走ります。高速道路でクルーズコントロールを使っているときはリッター17キロくらいまで伸びます。
しっかりとデメリットを理解して、整備をしっかりしてあれげればとてもコスパの良い車だと思っています。
トランスミッション以外はとても良い車なので、取り返しのつかない状態になる前にしっかり整備すればとても丈夫で長く乗れるいい車です。
ぜひDCTオイルを交換してみて、生まれ変わった愛車と快適て安全なドライブ楽しんで欲しいと思います。
僕のボルボも同じ症状だったのですが、この方法で作業を依頼したところ完治しました。
まだ間に合います。修理をする場合には、なるべく早く依頼するようにしてくださいね。
今回は以上になります。
もし興味がありましたら、他にも多数のボルボに関する記事を公開していますのでお楽しみいただければ幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事で少しでも多くのボルボが助かることを願っています。
ではまた。
中古の輸入車はハズレをひいてしまうと故障ばかり。
いつ故障するかヒヤヒヤ、警告灯とにらめっこし怯えながらのドライブは楽しいものではありません。
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