「ボルボは買ってはいけないって聞いたけど本当?」
という悩みに対して、実際に中古のボルボを購入して、後悔したポイントをお伝えします。
ボルボは長い歴史を持つ安全性に重点を置いた、スウェーデンの自動車メーカー。というのは有名だよね!
先進的な安全技術システムを採用し、衝突回避や乗員保護などの面で他の自動車メーカーより優れています。
そのため、安全重視で車を選んでいる方にとっては唯一無二の輸入車メーカーです。
しかし、人気が高い反面「買ってはいけない」「最悪だ」といった批判の声があがっています。
- ボルボを買ってはいけないって本当?
- 実際に所有してみた感想
- 良い点だけでなく、悪い点があれば知りたい
このように、ボルボに興味があったり購入を検討している人は、実際に所有している人の感想が聞きたいはず。
というわけで今回は「ボルボは買ってはいけないって本当なの?」という悩みについて、
実際にボルボユーザーである私が、買ってはいけないと感じた理由をお話します。
参考になれば幸いです。
結論、ボルボを買ってはいけないというのは本当です。
結論を言うと、「ボルボを買ってはいけない」というのは、確かに本当でした。わたしが乗っているV60は信号待ちからの発車時に、突然エンジンが止まります。怖くなって調べると同様の症状が散見されました。
さらに、ボルボにはたくさんのセンサーが搭載されているため、めっちゃ頻繁に警告灯が点灯します。
今となってはクリスマスツリーに巻き付ける電球みたいで綺麗なんですが、そのメンタルになるまでは大変。
ある日の旅行中に突然、「ブレーキコショウ アンゼンニテイシャ」という警告が表示されました。
「これはやばい・・・」と思い慌てて路側帯に車を停車させ、
行きつけのボルボメカニックが居る町工場に事情を相談することに。
車検を通したばかりだったので青ざめながらおっちゃんの話を聞いていると、
「ブレーキかけてみて効き具合とか音に異常がなければ、センサーが壊れてるだけ。ボルボはよくあるんだよね。」
とのこと。
結果、試運転して問題ないことを確認してから、指示通りエンジンを再スタートすると警告灯は何事もなかったように消えていました。
その後、走行もまったく問題なく、今でもセンサーを交換していないのに警告は出ていません。
警告灯が点灯した旅行先では、もしブレーキが効かなくなったらどうしよう・・・とずっと不安で、その後の観光は中止してヒヤヒヤしながら帰宅しました。
輸入車を専門に扱っている整備工場に預けるべきだと気付いた出来事。
ずっと前から計画していた、楽しいはずの旅行が台無し。そんな悲しい体験でした。
故障を知らてくれるセンサーが故障するなんて、本末転倒もいいところだ。
安全のためだとはいえ、こんなトラブルは困ります。
特にボルボに関しては、安全装備が世界トップのメーカーということで、そこら中センサーだらけ。
同時に、これが「買ってはいけない」と言われてしまう原因になっているんだと納得。
だって、国産車を乗っていれば警告灯なんて滅多に点灯しません。
だから警告灯への耐性がなく、点灯すると「怖い・危ない・どうしよう…」と焦ってしまうんです。
こうした精神的負担が原因で、乗り換えてしまうユーザーも多いだろうと感じました。
でも、誤解しないでください。そんな今でもボルボが大好きです。
私は中古でボルボV60を購入し、現在もあちこち修理をしながら同じ車に乗っています。
そして、「もうボルボ以外は乗りたくない」と思っているくらいボルボが好きです。
センサー異常以外にも致命的な欠点がありましたが、今ではその欠点を克服し、乗るメリットの方が大きいと感じています。
ということで、次の章では「所有者にしかわからないボルボの良し悪し」について、忖度なしでまとめようと思います。
「ボルボが好きだからこそ、これから乗る人に嫌いになって欲しくない。」
という想いがあるので、悪い部分も伝えます。
ボルボを買って最悪だった点
はじめに最悪だったポイントからお話します。
ミッショントラブルはDCTというミッションの調子が悪くなり、走行中にガタガタと変速ショックが起こる症状です。これがとにかく最悪でした。
DCTとは、車の変速機の一種です。
普通の車はギアを切り替える時に少し時間がかかりますが、DCTミッションはとても素早くギアを切り替えることができます。
ギアの切り替えがスムーズなことで、キビキビとした走りと燃費が良いという特徴があります。
ですが故障が多く、米国ではフォード社がゲトラグ製DCTミッションを採用したことが原因で、
多くのクレームを抱え、訴訟問題になっていました。
実は、ボルボもフォード傘下だった時代があり、同じDCTミッションを採用していた時期がありました。
そして知らずにDCT搭載車を購入すると、ほぼ確実にミッショントラブルを抱えることになります。
DCTミッションの調子が悪くなってからは、
変速時にガタガタと振動するのが不快感から、長距離を走りたくなくなり、いつエンジンが止まってしまうかわからない・・・という不安からドライブが楽しめなくなりました。
ボルボは、このDCTを採用していた時期が一定期間あったため、同じ症状で故障してしまったという悪評は未だに目立ちます。
ちなみに、ミッションオイル交換は不要というディーラーからの話を無視して、小さな整備工場で交換後あっさり解消。
今では快適に走れています。
次に、エンジンオイルが漏れてしまうと厄介というのが最悪です。
ボルボのエンジンは上下で2分割されている構造で、金属と金属の接着面にゴムパッキンが挟まっています。
エンジンオイル漏れは、このパッキン部分からの漏れが原因となります。特に日本は高温多湿の環境なので、ゴムが劣化しやすく、低走行車でもこうしたトラブルが多い印象。
国産車ならば部品代は安く交換作業も単純なのですが、ボルボのエンジンは上部に配線が張り巡らされていて、全てをバラバラに分解してゴムパッキンを交換しなければいけない構造になっています。
そのため、工賃がとても高額になります。見積もりをとったところゴムの交換だけで約10万円です。
高すぎませんか?パッキン交換だけでも国産車の3倍以上の出費です。
わたしのV60もオイル漏れの症状が確認できたので、添加剤でごまかしつつ乗っています。
このように、ボルボには2つの大きな欠点があることがわかりました。
車に興味がない方は、ボンネットなんて開けません。だから、オイル漏れの初期症状に気付けないんです。
その結果、オイルが空っぽのまま乗り続けて、エンジンを故障させてしまう事例が多いですね。
「簡単な点検を自分でできるくらいじゃないと、中古の輸入車は買っちゃいけない。」このように語っていました。
ということで、「車に興味がない・走ればいい」という人は、国産車が良いと思います。
これまでご紹介したように、心臓部分に大きな欠陥がある注意すべき車です。
そのため、中古車販売サイトを見るとかなりお手頃価格で販売されています。
中古車屋の闇を感じるぜ・・・
壊れかけの中古車を、現状販売で売る業者も多いので注意してくださいね。
ボルボを買ってよかった点
なんといっても見た目・特徴的なデザインがとにかく最高です。
内装・外装ともに上質で、すべてが美しい。時間が経った今でも乗るたびうっとりさせられます。
内装パネル類の質感が良いのはもちろんですが、機能面でも優れています。
運転中によそ見をしないような工夫が各所にされているから、前を見ながらでも操作できるデザインになっています。
そんな細部まで安全にこだわったボルボならではの設計には感心します。
よかった点をここですべて紹介すると長くなりすぎてしまうので、詳しくは後半でまとめてご紹介しますね。
ボルボを買ってはいけないと言われている理由は?
じゃあ、なぜボルボを買ってはいけないと言われているのでしょうか。
その原因は3つあります。解説します。
理由1:国産車との比較をされてしまうから
国産車と比較されると、輸入車はどれも故障が多いと思います。
というか国産車が壊れなさすぎるんです。エンジンオイルだけしっかり交換すれば国産車は壊れません。笑
周りにいる輸入車を乗っている人に話をすると、だいたい毎回車のトラブルの話になります。故障ネタは尽きません。
理由2:日本の道路環境に問題がある
日本は信号や渋滞が多くてストップアンドゴーが多発する自動車にとっては過酷な環境です。
さらに高温多湿な気候も悪影響です。
北欧は涼しく乾燥していて、道路は広くて渋滞もありません。さらにロングドライブを重視して設計されているボルボですから、日本の環境とは真逆と言えます。
このように比べるとある程度は仕方がないのだと思います。
しかし、昔と比べると性能が向上して外車でも故障しづらくなったという声もよく耳にします。
外車はすぐに故障する。というのはもう昔話なのかもしれません。
理由3:外車は部品代が高額になるから
外車は部品を交換するときに海外から輸入しなければいけないから高額になる。というのは有名な話です。
さらに輸入するため納期が数週間かかるという話も聞いたことがある人も多いかもしれません。
でも実はボルボに限ってはそんなこともないんです!日本にはボルボの正規代理店があるので部品代はそこまで高くありません。
たしかに国産車よりは高いですが、ベンツやBMWと比べるとずっと安く手に入ります。
さらに日本にある程度在庫があるので、納期も数日と国産車よりも少しだけ大変なくらいだというのがわかりました。
ボルボはむしろ良い車です!ボルボをおすすめしたい人物像
ここまで、ボルボなどの輸入車について欠点をまとめていきましたが、
そんな欠点があっても乗った方がいいと思う人を絞り込んでみました。
当てはまる人ならボルボに乗れば、唯一無二の愛車になるかもしれません。
とにかく安全性を重視したい
ボルボの安全性能は世界一です。
崖から落ちても、電車に突っ込まれてもボディーがぺしゃんこになることはありません。
実際にボルボを選んでいる人の多くは、安全を買っているんです。
維持費が国産車と比べて多少高くなっても、「万が一の事故でも、大切な命が助かる。」これが一番ですよね。
目先の維持費の安さだけを重視して、軽自動車に乗っている人が多すぎます。
事情は様々ですが、軽自動車ってボディーがとても薄すぎる。
ベンツと軽自動車が正面衝突した事故で、ベンツに乗っていた人が助かり軽自動車に乗っていた人は帰らぬ人になった。こんなニュースだって実際に起きています。
軽自動車は命を犠牲にして、車体の安さや車内空間の広さを重視しているんです。
軽自動車に乗って手厚い生命保険に入るくらいなら、保険は最低限にして頑丈な車を選ぶべきだと思います。
お金を理由に、命を粗末にしちゃだめ。
特に小さなお子様がいるご家庭は、ボルボを選ぶのが良いと思います。子供は大切な宝物ですからね。
体格が大きい、太っている、身長の高い人にはおすすめ
国産車は大柄な人では窮屈だったり、乗っていて疲れやすい・腰が痛いと感じることがあると思います。
そんな人にボルボはおすすめです。
なぜなら、ボルボは北欧の大柄な人が乗るように設計されているため、車内すべてが広々とゆったりしています。
特にシートは別格。まるで高級ソファーのように包み込む座り心地で、最高です。
運転をしていて、腰やおしりが痛くなる人はボルボに乗り換えるだけで解消するかもしれません。
大柄な人にはボルボがおすすめ。国産車で疲れるなら試乗してみて。
小柄な方や女性にはV40が人気ですね。最近ではV40を見かける頻度が増えました。
燃費や維持費を抑えつつ、外車に乗りたい
輸入車の燃料はディーゼルエンジンを搭載する車体を除くすべてのボルボはハイオクガゾリンです。
そのぶん、ガソリン代は高くなります。「輸入車=燃費が悪い」というイメージを持っている人が多いでしょう。
ですが、ボルボは燃費がとてもいいです。
スウェーデンは日本よりもずっと前から環境保護に力を入れている国。ということで、昔から燃費が良い車づくりをしているんです。
国産車のプリウスなどと比べると確かに劣りますが、不満はそこまで感じないと思います。
さらに修理費についても、ボルボは他の輸入車と比べて日本に部品を在庫しているので修理費はそこまで高くありませんでした。
国産車よりは多少高めかな?程度なので、その点も魅力だと感じています。
まとめ
今回はボルボを買ってはいけないとネットで見たけど、買ってしまった結果を解説しました。
結果、とても良い自動車メーカーですよ。ボルボが大好きです。
特に輸入車デビューには最適なメーカーだと感じました。
輸入車に乗ると、「国産車には戻れない。」と思わせられるくらい、魅力がいっぱいです。
普段のドライブもきっと特別なものになることでしょう。世界一安全なボルボ、ぜひ試乗して体験してもらいたいと思います。
中古車販売サイトで車を選ぶときの注意点
なので、購入前には知識がある人と試乗しに行くことがオススメ。
ですが、周りに頼れる人がいない場合も多いですよね?
以前、「壊れかけのボルボを買ってしまった。」という相談を実際に受けたこともあります。納車して、しばらく乗ってみないと本当の状態がわからない。というリスクはかなり大きいと実感しました。
購入価格が安いのが魅力の中古車ですが、後々高額な修理費を負担する羽目になってしまった。
これだけは避けたい。
今では輸入車リースという選択もあるので、自分で修理できない方には毎月定額のサブスクが安心。
新型ボルボから、アウディやBMW、EVで大人気のテスラやヒョンデまで。
リースだから欲しい新車に定額で乗れるし、車検・税金・それから万が一の修理までコミコミなのは魅力的。
でも、ボルボのリースはちと高い・・・気になったのはSUVの電気自動車。これでコミコミ5万円台なら普通に安いですよね?
このように「予定外の出費はなるべく避けたい。」という方には、サブスクで車に乗る選択肢も検討すると良いと感じました。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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