定期的なエンジンオイルの交換は、車のエンジンを健康で長持ちさせるために不可欠。
国産車は日本の気候に適したエンジンなのでタフですが、VOLVOのエンジンは北欧向けに作られているため、日本の暑さや渋滞はかなりの負担になるようですね。
新鮮なオイルは、エンジンの可動部の潤滑と保護に役立つだけでなく、汚染物質の蓄積を防ぐのにも役立つので定期的にメンテナンスするのが寿命を延ばすコツです。
VOLVOのオイル交換は、一見難しそうに見えますが、実はいくつかの基本的な道具とノウハウがあれば、自分でできる比較的シンプルで簡単な作業なんです。
本記事では、VOLVOのオイル交換の手順を、最低限の道具だけでシンプルに交換する方法をご紹介します。
初めてオイル交換を自分でする人にとっては、あれこれ道具を揃える手間や金銭的負担が少ないというのがメリットです。
調べると、車好きの方々はたくさんの工具や道具をお持ちですからね。
これだけあれば大丈夫です。工具箱とかカッコいいですが、重いし場所とるし最低限のメンテナンスなら不要です。
この記事を読んで「これくらいなら自分でできるかも・・・」そう感じてもらえたら嬉しいです。
エンジンオイルの定期交換の重要性
エンジンオイルは、「自動車の血液」と呼ばれているほど、愛車の健康寿命に影響する部分です。
オイルの役割は、可動部の潤滑・摩擦の低減、オーバーヒートの防止を担っています。
あまり普段乗らなかったり、乗っても買い物程度で走行距離が増えない場合であっても、時間の経過とともにエンジンオイルは劣化しその効果を失っていきます。
交換をサボると、エンジンの摩耗や性能低下を招きエンジンの寿命を短くする原因となります。
そのため、エンジンオイルは、自動車メーカーが推奨する間隔で定期的に交換することが非常に大切です。
実は海外と比べると、日本の道路環境は自動車にとってはあまりよくありません。
信号がたくさんあり首都圏では渋滞も多いですよね。ストップ&ゴーはエンジンにとってかなりの負担なのです。
VOLVOは、通常10,000kmごと、または12カ月ごとのいずれか早いほうでエンジンオイルを交換することが推奨されていますが、
日本で使用する場合は、3000~5000kmまたは半年くらいを目安とするのがいいでしょう。
こまめなエンジンオイル交換は、エンジントラブルを避け、高額な修理を防げるのに効果大です。めんどくさがらずにがんばりましょう。
エンジンオイル交換DIYをするために最低限必要な道具3つ
今回は初心者の方でもDIYしやすいように「上抜き」という方法で交換をしていきます。
用意するものは、
・新しいエンジンオイル
・オイルチェンジャー
・古いオイルを捨てる廃液パック
この3点のみです。
あとは飲み終えたペットボトル、ティッシュ、手袋があるとより快適に作業ができるぞ。
エンジンオイル
側面が透けていてオイルの残量がわかるようにメモリがついています。
このメモリがとにかく便利。
ホームセンターで売っているものは、ほとんどが缶なので残量や使った量は外からは見えません。
なので、缶だとオイルジョッキを用意しなければいけなくなります。
そして、缶の処分も面倒。
このオイルを使えば、こうした不便を解消してくれるので、ミニマリストさんにはこのオイルがおすすめです。
オイルチェンジャー
オイルゲージに先端ノズルを突っ込み、自転車の空気入れのような感じでピストンをするとボトル内にどんどんオイルが溜まっていきます。
抜いたオイルは墨汁くらい真っ黒。みなさんはこうなる前に交換しましょうね。
廃液パック
送料を考えるとネットよりもホームセンターの方が若干安いかもしれません。
というわけでこちらは買わなくてもOKです。ネットで買う場合は6.5Lが最安という謎現象が起きてます。
世の中「大は小を兼ねる」ですが、これはなるべくコンパクトなものを選ぶようにしましょう。
なぜなら、箱が大きすぎると燃えるゴミ袋に入らないから。
ちなみに、「もっと節約したい」という場合には自作することも可能です。
廃液パックの自作方法は、しっかりしたビニール袋を最低2枚重ねて、その中に着なくなった洋服や使わなくなったタオルを入れればできあがりです。
売っている廃液パックの中身も、ガーゼのような不織布が入っているだけなので同じなんですよね。
わたしが住んでいる地域では着なくなった洋服は「古着」と書いて指定のごみの日に出さないといけない決まりですが、特に何か言われたことはありません。
さてさて、最低限用意するものはこれで揃いました。
オイルフィルターは交換するべき?
オイルフィルターはエンジンオイル交換2回に1回の交換が目安とされています。
ちなみに今回の解説ではフィルター交換はしませんので割愛します。
※オイルフィルターを交換した記事はコチラ
それではオイル交換をしていきましょう。
エンジンオイル交換をDIYする手順
平らな場所に車を置く
まずは平らな場所に車を置きましょう。車が斜めっていてもさほど問題ではないのですが、古いオイルが抜け切らない原因となります。
できるだけ平らな場所で作業をするようにしましょう。
エンジンを暖める
エンジンオイルは冷えているとドロドロなので、そのままだとオイルチェンジャーで抜き取るのは至難の技。
3分程度エンジンをアイドリングして、オイルを温めましょう。
オイルを抜いてみてゴムチューブを触って、お風呂のお湯くらいになっていればOKです。
※逆に熱くなりすぎはオイルチェンジャーが壊れるのでNGです。
古いオイルを抜く
購入したオイルチェンジャーを使って抜いていきます。
箱を開けたら説明書通りにセットするだけなので簡単です。
使い方の説明書が丁寧だったので悩むことなく作業できました。
もっと安価なものもありますが、ノズルサイズが合わなかったのでこちらを選びました。
結果、しっかりした造りで満足です。
他のオイルチェンジャーだと、オイルゲージに差し込むホースのサイズが太すぎて入らないので注意してください。
ホースの直径は6㎜です。類似商品を探すとホースが太すぎて入らないことがあるので注意してください。
上記を選べば間違いありません。
※他の商品の多くはホースの直径が1cmです。これでは入らないのでご注意ください。
自転車の空気入れのようにピストンするのですが、これがなかなかの力仕事。
シュポシュポがんばりましょう。
そして抜き終わるまでには10分程度時間がかかります。車内の掃除なんかをしつつ、気長に待ちましょう。
・・・ゴゴゴという空気を吸う音がでれば終わりです。
念のため最後にチューブを底まで押し込み、念押しのピストンをします。
スカスカなら完了です。
このチェンジャーはとても親切で、捨てる時にオイルが散らばらないようにノズルが用意されています。
ノズルをつけ替えて古いオイルを捨てます。
汚れたオイルはトロトロで全部出るまでに時間がかかるので、しばらく逆さまにして放置しました。
廃棄方法はお住まいの地域によって異なるので、調べてから適切に廃棄してください。
ちなみに、揚げ物の廃油を処理するときに燃えるゴミに捨てられるのであればエンジンオイルも問題ないです。
ゴミ捨て場をオイルまみれにしてしまわないように、オイルはしっかり浸み込ませて封をしておきましょうね。
新しいエンジンオイルを入れる
100均でじょうごを買えばいいのですが、なるべく物を増やしたく無いので、ペットボトルを切って代用しました。
ペットボトルを使う場合は、水洗いした水分を完全に乾燥させてからにしましょう。
ちなみにこのリサイクルじょうご、キャップのネジ山部分が良い具合に噛み合って安定感抜群。
これおすすめです。
古いオイルが墨汁だった分、新しいオイルは金色に透き通っていて嬉しくなりました。きっと愛車も喜んでいるでしょう。
オイルを入れた後は1分程度エンジンをかけて、新しいオイルを循環させます。
最後にオイルレベルのチェックをして完了です。
フィルターを交換しなかったので、3Lでおさまりました。
賃貸の駐車場でも大丈夫?騒音とか苦情はこない?
近所迷惑にならないか心配でできないという方もいらっしゃるかもですが、
騒音はほとんど出ませんし、オイルで床を汚すこともないので問題ないですよ。
ジャッキで車体を上げる必要もないので、砂利の駐車場でも作業できます。場所を選ばずに作業ができるのも上抜きのメリットですね。
騒音とか苦情関係ではありませんが、砂利の駐車場だった場合にはなるべく風がない日を選ぶようにするのがおすすめ。
開けっぱなしのオイルキャップから舞い上がった砂が入らないようにするため。
異物混入はエンジン内部の損傷や故障の原因となりますので、穏やかな晴れた日に行うようにすると良いと思います。
正しいエンジンオイルの種類を選ぶ
調べると、みなさん5W-30のエンジンオイルを使用していますが、メーカー推奨は0W-30です。
0W-30のオイルを店舗で探すとなるとあまり売っていないのと、かなり高額なので5W-30に変更しているようですね。
※ちなみにオートバックスやイエローハットで同じ種類のオイルを探しましたが、倍以上の値段だったので手が出ませんでした。苦笑
調べてみた感じは5W-30でも問題はなさそうですが、わたしはメーカー推奨が良かったのと、プラスチックボトルの利便性に惹かれたのでずっとこのオイルを使用しています。
缶だと中身を洗ったり、捨てるのがとっても手間ですよね?
わたしの住む地域は、ひどく汚れたプラスチックは燃えるゴミに捨ててOKということでそのまま燃えるゴミで捨てています。超ラクです。
結論、VOLVO V60のエンジンオイル交換をDIYするメリット
今回は「上抜き」の手法でオイル交換をしました。
少し車に詳しい方だと「オイルフィルターを交換するときは下抜きじゃ無いとだめでしょ??」
と思うかもしれませんが、実はVOLVO V60に限ってですが、上抜きでもオイルフィルターを交換することができるんです。
手順解説記事を公開しました!
やってみた感想、VOLVO V60のエンジンオイル交換DIYは超簡単でした。
ちなみに「下抜き」でエンジンオイル交換をする場合、工具一式、廃液トレー、ドレンパッキンといった色々な道具を使うことになり費用も手間も倍以上になります。
「半年ごとの交換作業のために、あれこれ道具を保管するのもスマートじゃないよね・・・」
ということで、下抜きにこだわる方は、輸入車を専門にしている整備工場へ依頼をしてしまった方がラクかもしれません。
どのお店が輸入車専門店なのかわからない・・・という方はbuvlaboを使えば近くの店舗を探せます。ネット見積もりまで無料なので、行きつけの整備工場がある方にとっても、比較ができ便利です。
国産車メインで営業している場所だと、技術不足でいい加減にされたり、ぼったくらたりするところもあるらしいので、お気をつけください。
今回紹介した「上抜き」なら、道具は最低限でボルトの開け閉めもないため、失敗することもありません。
中には「上抜きだと古いオイルが完全に抜け切らない。って聞くけど・・・」と言って嫌うクルマ好きさんもいらっしゃいますが、今の道具は進化していて完全に抜ききれるようになっているようです。
エンジンオイル交換は定期的なメンテナンスの一環として不可欠なものなので自分でできるようになると、整備工場に行く憂鬱さから解放されます。
自分がしたい時に、場所を選ばずにできるので最高です。
本記事で紹介した手順に従えば、自分で簡単にエンジンオイル交換を行うことができるので、プロのサービスにかかる費用を節約することができます。
また、常に新鮮な高品質のエンジンオイルをこまめに交換し続けることで、エンジンを長持ちさせることができれば高額になるエンジントラブルを未然に防ぐことにもつながります。
実際にやってみて、とても簡単にオイル交換ができました。
自分でやることで達成感と、車への愛着がより湧きました。
結果、これまでのようにいちいち整備工場に予約を取って、作業が終わるのを待っていた時よりも、充実した時間となりました。
一度自分で交換できるようになっておくと、もし緊急でオイルを交換しなければならない事態がおきたとしても迷いなく作業できます。
そして何よりも、高品質オイルを安く、こまめに交換できるようになるので、車の寿命も間違いなく上がります。
エンジン音が静かになり、さらに燃費も上がります。
このように、正直なところメリットしか感じなかったです。
このように、ちょっとしたノウハウと適切な道具があればVOLVO V60のエンジンオイル交換は誰でも簡単にできて、満足度の高い作業となるはずです。
こんな感じで、今回は初心者に超おすすめなオイル交換方法のご紹介でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた!
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