激安ソーラー電気柵を自作する。市販ソーラー付き電気柵と自作費用&性能を比べてみた。

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「せっかく作った野菜を鹿とかアナグマに食い荒らされちゃった・・・悔しすぎる。」
「電気柵って高いし本格的な農家さんが使うやつでしょ。うちの小さい畑には大げさかな。」

こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。

ずっと電気柵いいなーって毎年ぼんやり思っていたんですが、先日畑の一角をまるごと獣害にあってしまい、さすがに対策が必要だと実感。

「電気柵 ソーラー」で検索したら、まず市販品の値段が出てくるんですが。


本体だけで5万、8万円。

畑は電気が通ってないからソーラー付きのを探したんですが、

市販のは5Wのソーラー?ショボすぎ。バッテリーもちっこいので頼りない…

「こんなゴミ、なんでそんなに高いの。」ってなったんです。


それでAmazonをひたすら眺めていると、中国メーカーの激安本体を見つけたんです。
1台6,000円は破格ですよね。やったろってことで注文すると、中国発送なのに1週間ちょっとで届きました。

取説はもちろん全部英語。はい終わった
ソーラーパネルやらバッテリーとの組み方の絵が書いてあったけど、おおざっぱでよくわからん。

で、なんとかつなぐことができたので、この記事では「何が必要か」「費用はいくらか」「取説には何と書いてあるか」を全部まとめました。
実際の組み立てと設置は次の記事で書くとして、まずはここで全体像をつかんでもらえたら嬉しいです。


目次

一体型の市販品と比べると、値段も性能も全然違う

「市販品の方が安心じゃないの?」「保証は?」

そうですよね、その気持ちめっちゃわかります。でも比べるとこうなります。

自作(激安本体+ソーラー) 一体型ソーラー電気柵
値段 約17,000円〜 30,000〜80,000円
ソーラーパネル 50W(大きい) 5〜10W程度(ゴミ)
バッテリー 軽自動車用(大容量で数日持つ) 小型(傷みやすい)
壊れたとき 部品単位で交換できる 丸ごと買い替え
取説 英語のみ 日本語

一体型の安いやつは、本体にちっこいソーラーパネルとバッテリーがくっついているものがほとんどです。
パネルが小さいと曇りや雨続きの日に発電量が足りなくて、バッテリーが慢性的に不足充電になるんですよね。
そうなるとバッテリーの劣化が早くなって、結局すぐ使えなくなる。

一体型は「どこかが壊れたら全部買い替え」になりがち。しかも修理もできないし。高くても壊れるときは壊れるからね。

自作なら50Wパネル+軽自動車用バッテリーで余裕のある構成が組めるし、壊れた部品だけ交換すればいいので長く使えます。
僕のように手を動かすのが嫌いじゃない人なら、自作の方が安くて長持ちすると思います。


ソーラーシステム部分だけで約17,000円

電気柵を動かすためのソーラーシステム部分にかかった費用です。
フェンスの張り方・電線・アース棒の費用は次の記事でまとめます。

アイテム 値段
電気柵本体(1個) 6,000円
軽自動車用バッテリー 40B19L 4,000円
ソーラーチャージコントローラー(PWM) 1,000円
フレキシブルソーラーパネル 50W 5,000円
VVFケーブル 1.6mm 数メートル 1,000円
合計 約17,000円

僕の場合はVVFケーブルはエアコン工事の余りがあったので0円、ソーラーパネルも手持ちがあったのでぜろ。
みなさんも工具など含めあるものを使えば、もっと抑えられると思います。


電気柵の仕組み:感電させる装置じゃない

Amazonの説明欄を読んでいたときに、電線に流れる電気は12,000Vと記載がありました。

「12,000Vって書いてある。やばくない?死なない?ってか絶対痛いじゃん」でもピカチュウの10分の一か・・・

最初そう思ったんですよね。畑だから触る場所だしまちがって人が触れて心臓おかしくなったらどうしよって

でも仕組みを知ると、そんなに怖くなくなりました。逆にどんな衝撃なのか触ってみたいなとも思ってます。
電気柵の目的は「動物に痛みを記憶させること」であって、傷つけることじゃないんです。

1秒に1回、0.1秒だけパルス電流が流れます。
動物がワイヤーに触れた瞬間に「ビリッ」ときて、「あそこは近づいたら痛い場所だ」と学習してくれるわけです。
電流が継続しないので、人や動物が死ぬことはありません。

「じゃあ人が触っても大丈夫?」。大丈夫とは言いません。ビリッときます。でも、死にません。


用意するもの7つ。全部Amazonかコメリかホームセンターで揃います。

「ソーラーで動かすって、けっこういろいろ要るんじゃないの?」

以下の7つだけですよ。

  • 電気柵本体(Amazonの激安品。2個セットが安い)
  • バッテリー(軽自動車用 40B19L。4,000円くらい)
  • ソーラーチャージコントローラー(PWMの激安品で十分。1,000円)
  • ソーラーパネル(50W前後の12V対応。5,000円くらい)
  • VVFケーブル 1.6mm(数メートル。エアコン余りがあれば0円)
  • フェンス用電線(500m/3,000円。使い切れないけど単価が安い)
  • 異型鉄筋 1m(アース棒用。コメリで500円以下)

カッターとニッパーとペンチと絶縁ビニルテープ、これさえあれば始められます。

僕は2台セットを買いましたが、1台でいい人はこれがおすすめです。


ソーラーパネルを直接繋いじゃダメなの?

「パネルからそのまま本体に繋げばよくない?」

それがダメなんですよね。

ソーラーパネルって日中しか発電しないので、夜や曇りの日は電圧がゼロになってしまいます。
荒らしに来るケモノたちがあらわれるのは夜中。
だからあいだにバッテリーとチャージコントローラーを挟むことで、天気や時間帯に関係なく安定した電力が使えるようになるわけです。
この3点セットがソーラーで電気柵を動かすときの基本の形ですね。


繋ぎ方:順番通りにやるだけ

  1. ソーラーパネルの+−をチャージコントローラーに繋ぐ
  2. チャージコントローラーの+−を鉛蓄電池に繋ぐ(赤=+、黒=−)
  3. DC電源ケーブルを鉛蓄電池に繋ぎ、反対側を本体の電源ジャックへ差し込む
  4. フェンスワイヤーを本体の赤端子(FENCE)に繋ぐ
  5. アース棒のワイヤーを本体の黒端子(GROUND)に繋ぐ

順番さえ守ればシンプルで、難しいことは何もないです。

ただし本体は設置を終えてからケーブルを繋ぐこと。繋いだまま設置しようとすると感電します。わかってても焦るとやってしまうので要注意です。

取説ではこの手順通りに書いてあるんですが、実際に組んでみるとちょっと加工が必要な箇所がいくつかありました。※100Vのコンセント駆動であればなにも手を加えなくてもいいです。
そのあたりは次の記事で詳しく書きますね。

実際に組んでみたら、取説と違った話(準備中)


アース棒は1m異型鉄筋で十分

「アース棒って何?どこで買うの?」

地面に刺す鉄の棒のことです。

動物が電気柵に触れると、電流は「フェンスワイヤー→動物→地面→アース棒→本体の黒端子」という経路で流れるんですが、アース棒がないとこの回路が完成しないので省けません。

「取説には1.5m以上って書いてあるけど?」

山間部で岩盤が多い場所で1.5mを打ち込むのは、正直現実的じゃないですよね。
1m打てれば十分機能しますし、湿った土の場所を選ぶとさらにいいです。

コメリにワイヤーメッシュ害獣よけフェンス用の先端が尖った異型鉄筋1mが売っていて500円もしないので、それで十分でしょう。

「岩盤に当たって1mも無理だった」という場合は、場所を変えるか1m×2本を少し離して並列に打つことで解決します。


回路はシンプル。ワイヤーの端っこは宙ぶらりんでいい。

「フェンスワイヤーの端っこはどこかに繋ぐの?」

繋がなくていいんです。宙ぶらりんのままでOKです。
アース棒に繋いでしまうとショートして終わりなので、そこだけ気をつけてください。

電気の流れはこれだけです:

本体赤(FENCE)→ フェンスワイヤー → 動物 → 地面 → アース棒 → 本体黒(GROUND)


動作確認はランプを見るだけ

本体には2つのランプがあります。

  • POWERランプ — 点灯で電源ON
  • SHOCKランプ — 点滅でパルス正常

SHOCKランプが規則的に点滅していればちゃんと動いていますので、それだけ確認できれば大丈夫です。

点滅が止まって消えたままの場合は、ワイヤーがどこかで地面や金属に触れてショートしている可能性があります。接触点を確認してみてください。


設置したら終わりじゃない。ちょいちょい見に行く。

「設置したらあとは放置しちゃう」

これが一番やりがちなミスだと思います。正常に動作しているか、配線抜けや緩みはないか、熱を持っていないかなど定期的に確認しましょう。

大した事ない電気工事とはいえ、発火や故障を未然に防ぐことで長期間安心して使うことができるので月イチくらいで点検するといいでしょう。

そして一番厄介なのが雑草対策です。

雑草がワイヤーに触れると電圧が落ちます。

夏場なんかは2週間草刈りをサボると、ほぼ機能していない柵になってしまうんですよね。

電気柵の最大の敵は、動物じゃなくて雑草です。

「SHOCKランプが点滅しているか」「ワイヤーに草が当たっていないか」を定期的に見に行くだけでいいです。
完璧な管理じゃなくていいので、ちょいちょい確認するのが大事ですよ。


設置は多少雑でも動く

完璧に設置しなくて大丈夫です。最低限これだけ守れば機能します。

  • ワイヤーは支柱から 8cm以上 離す(接触するとショートします)
  • ワイヤーは絶縁ガイシ(碍子)の輪の中を通す
  • 草や枝がワイヤーに触れないようにする

支柱は手頃な木の棒でも全然構わないし、ガイシはホームセンターで1個数十円で買えます。
道具は揃えすぎなくていいので、手元にあるものでまず動かしてみてください。


こんな人には向かない

  • 公道に面した場所に設置したい人(法律上、警告サインの設置義務があります)
  • 設置後は完全放置したい人(草刈り・定期確認が必要です)
  • 大型イノシシへの本格対策をしたい人(物理柵との併用が現実的です)

まとめ

畑を動物にやられると、本当に悔しいんですよね。
手をかけて育てたものが、一晩でなくなる。

でも電気柵があれば、そのストレスがほぼなくなります。
しかも自作なら約17,000円。市販の一体型を買う必要はないです。

ソーラーパネルとバッテリーがあれば、電源のない畑でも24時間動かせます。
壊れたら部品だけ交換すればいい。誰かに頼まなくていい。

完璧じゃなくても、多少雑でも動く。
そういうもので、自分の暮らしを少しずつ守っていくのが、個人的には好きです。

というわけで、今回は激安電気柵の取説解説と費用比較でした。
次は実際に組み立てていきます。取説通りにいかない箇所があって、そこがけっこう面白かったです。

よければ次の記事もお楽しみください→

ソーラー電気柵の配線を写真で解説。剥いて、ねじって、挟むだけだった。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。

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