愛車のボルボ号で感じていた変速ショックを放置していた結果、ミッションオイルがドロドロになっていたので注意喚起です。
先日、やっとのことで輸入車に強い整備工場を見つけることができて、ボルボのDCTミッションオイルをようやく交換してきました。
目を塞ぎたくなるような状態だったので、今回はその記録を公開したいと思います。
どんな感じになってたの?と気になる方もいらっしゃると思うので、交換したドロドロのオイルや真っ黒になったフィルターの写真も公開します。
- ガタガタという変速ショックが不快、壊れないか心配しながら乗っている。
- DCTってどのくらい汚れているの?写真があればみたい。
- 交換したときの費用の相場ってどのくらい?
このような人におすすめです。
裸をみせるような恥ずかしさ・・・けど、思い切って公開するよ!
ボルボは特にDCTミッションは交換不要というのがメーカーの意見なので、交換したほうがいいのか悩んでいる方も多いです。
長く乗りたいなら早めに交換することをおすすめします。
本記事のアドバイスはすべて、専門知識を持った熟練した整備士さんから聴いた内容となっています。
・この記事を書いている私がボルボ V60 T4に乗っています。
・軽い整備はDIYでコツコツやってます。※先日はじめてエンジンプラグ交換を行いました。
・点検を依頼しているボルボ専門整備工場のボルボ大好きプロフェッショナルおっちゃん集団が教えてくれたことをまとめています。
ほぼ毎日輸入車の整備をしている方なので、とても信頼できる情報になっています。
それでは悲惨な状態をご覧ください。
変速ショックを感じている車のミッションオイルはドロドロのヘドロです
変速ショックを日々感じていたボルボのミッションオイルを交換し、抜いたオイルを確認するとゾッとするほど汚れきっていました。
そのときの写真がこちらです。
汚なっ、もうキタナイを通り越してクサそうです。
古いオイルはドロドロの真っ黒な状態で、
エンジンオイルのようなサラサラ感は一切なく、もう少し悪化したらスライムになりそうなほど劣化していました。
触ってみるとザラザラしていて、このザラザラはすべて鉄粉なんだとか。
この鉄粉がミッションを摩耗させて寿命を短くする原因になるらしいです。
ちなみにこれはまだまだ良いほうらしく、もっと状態が悪いと砂みたいになっている車も来るんだとか・・・そりゃ不具合もでますよね。
そしてお察しの通り、フィルターも真っ黒でした。
撮影者:熟練整備士さん
余談ですが、今回ブログに写真を載せたいという要望をしたところ快諾。
撮影もお上手で本当にお世話になりました。
交換後は、神社へお参りに行ったときのような清々しさに似た感覚に。
穢れを祓ったようでとても気分が良かったです。
快調になった愛車を走らせていると、「運転ってこんなに楽しいんだ!」と改めて実感。
それと同時に「なぜもっと早く交換しなかったのか・・・」と少し後悔しました。
ボルボV60のミッションオイル交換量は6.8リットル
フィルター交換がないとだいたい6リットルに。
今回はフィルターも交換したので6.8リットル使ったと話していました。
新しいDCTオイルとフィルター
使用したオイル
新しいオイルフィルター
外見は爆弾みたいで、中のフィルターは真っ白。
交換前と比較すると、どれだけ汚れていたかがわかりますね。
DCTミッションオイル交換後の変化
オイル交換って気持ちいいですよね。新鮮なオイルがサラサラーっと流れているのを想像すると嬉しくなります。
乗り心地は激変。整備が無事に終わり、工場から出てアクセルを踏み込んだ瞬間の感動は忘れられません。
「おれの愛車、こんなにいい車だったんだ!」と感じました。
ニヤニヤしながら、その日は少し遠回りをして家に帰りました。
トルコン太郎と下抜き。DCTオイル交換はどっちがおすすめ?
トルコン太郎で全交換と、下抜きで抜いた分だけ交換だとどちらがいいのか考えてみました。
トルコン太郎でDCTオイルを交換すると
トルコン太郎を使用した循環式交換では、新油を20リットルほど使用します。
この方法だとミッション内部の古いオイルを完全に新油に入れ替えることが可能なので最も効果的な方法です。
ですが、使用するオイル量が増えるのでその分費用は高額になります。
DCTオイルって1リットル3000円以上もするんですよ。そうなるとオイルだけで6万円。
さらにフィルターや添加剤に加えて工賃を加えると軽く10万円を超える整備となってしまいます。
下抜きでDCTオイル交換をすると
対して今回の下抜きでかかった費用は約5万円ほど、このコスパと効果はとても満足いく結果でした。
これからミッションオイルを交換するけど、どの方法がいい?と悩んでいる方へのアドバイスをするならば・・・
どちらが良いかは、どれくらい長く乗りたいかによると思います。
走行距離が少なく、これからまだまだ長く乗りたいという場合はトルコン太郎で全交換するほうがいいと思います。
すでに10万キロ程度走行していて、あと数万キロで乗り換える予定なら部分的な交換で十分だと感じました。
交換して3ヶ月経過した今の状態。下抜きだと持続力は短いかも
交換から約3ヶ月(走行2000キロ)経過しまして、変速ショックは多少戻ってきた感じはあります。
ですが以前のように不安になる程の症状ではありません。
交換前、特に怖かったバックギアの入らない症状は完全に解消されているので安心して運転できています。
自分や家族の命を運ぶ車なので、快適さや安心感はとても重要です。
安心・安全が根底になきゃ、ドライブや家族旅行も楽しくないよね。
今回ミッションオイル交換を経験して、もし悩んでいる人がいれば少しでも早く交換するのがいいと実感しました。
「どこで整備してもらうか」が重要。その理由は?
それから、今回ミッションオイルを交換して、整備工場選びが最も重要だと痛感しました。
普段預けてる整備工場が日本車を中心に整備しているような工場の場合、輸入車の特殊な整備は任せないほうがいいかも。
とにかく整備してもらえる工場が少なく、何件も門前払いをくらいましたからね。
いつ動かなくなるか。という不安な状況で、何件も電話して見事に断られ続けた悪夢は忘れられない。
さらに信頼性のある整備工場を選ばないと、のちに高額な費用を請求されたり、適切な整備が行われない可能性があります。
ベテランでも気を使う作業だと話していたので、整備工場はしっかりと検討すべき。
さらに、行きつけの整備工場に断られてしまったら、ゼロから整備工場を見つけるのは鬼大変なんです。
整備工場からDCTオイル交換を断られたら・・・
「断られることなんてあるの?」と思うかもしれませんが、ボルボのDCTオイル交換は特殊な整備なのでめっちゃ断られます。
わたしが行った整備工場もそうでしたが、
インターネットやグーグルマップにホームページが無いような工場こそ、信頼性の高いところがあるんですよ。
自宅から車で10分のところで、最高のメカニックと工場が見つけられ、
それ以降、ボルボのトラブルも激減し、元気に走ってくれています。
登録不要で検索できて、GoogleMapで一件ずつ検索する手間がかなり省けました。
※見積りを事前にもらって値段を比較するのもおすすめ。
近くに店舗がない場合には、無理してこのサイトだけで完結せず、他のサイトも探してみてください。なるべくミッションに負担をかけないように、近い工場を自力で探しましょう。
最後に
この記事を読んでいるのは、すでに数万キロ走ったボルボを乗っているユーザーさんだと思います。
なので今は参考にならないですが、最後に熟練した整備士さんからの助言をお伝えします。
次に新車を購入したときに、1万キロ走ったらすぐにミッションオイルを交換してくださいね。
たったそれだけで、もうその車のミッションは故障しない。と熱心に語っていた。
この整備士さん、かなり有益なことをどんどん話してくれるのでとてもありがたいんです。
みなさんも次に新車を買うときはぜひ参考にしてくださいね。
新しいエンジンは金属のバリが多くて汚れていなくても鉄粉まみれなんだとか。
初期にミッションオイルを交換した車のミッションを分解すると、10万キロ走っても新車並みの状態らしです。
反対に5万キロくらい無交換で走った新車はかなり摩耗していて残念とのこと。
新車で買ったら、慣らしで走ってミッションオイルを早めに交換。これが長持ちの秘訣みたいです。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が同じように悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
ではまた。
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