こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。
「市販の納豆を買わなくなって、数年になります。」
こう言うと「すごいですね」と言われることがあります。でも、はじめたきっかけはただ「面倒くさかった」からです。
この記事は、なぜ市販の納豆をやめたのか、続けて何が変わったのかという話です。ハウツーより少し内側の話です。
きっかけは「3パックが1食で全滅する」でした
正直に言います。最初は食への哲学でも、環境への配慮でもなく、「買いに行くのが面倒くさい」でした。
家族3人で食べると、3パック1セットが1食でなくなります。4人家族だと足りないこともある。「3パックあるからいいや」って思うんですが、1食で全部なくなります。また買いに行く。また全滅。このループが単純に面倒でした。
「だったら何パックも買えばいいじゃん」というツッコミはわかります。でも何パックも何パックも買うと、ゴミが増える。地域によってはトレイを洗って分別してリサイクルに出さないといけない。フィルムとからしとタレの小袋も毎日出る。それが全部面倒でした。
「自分で作れないかな」と調べてみたら、材料は大豆と菌だけ、道具は家にあるもので揃う、とわかりました。試しに1回作ってみたら拍子抜けするくらい簡単で、しかも市販より美味しかった。それ以来、買っていません。
ゴミが全部なくなった
毎日納豆を食べると、毎日ゴミが出ます。プラスチックのパック×3、フィルム×3、からし・タレの小袋×3、まとめる包装×1。
地域によってはトレイを洗ってリサイクルステーションに持っていく必要があります。毎日のことだと、じわじわ面倒になってきます。
自家製にすると、これが全部ゼロになります。
「そんなに気にしなくていいんじゃ」という気持ちもわかります。でも毎日出るゴミがなくなると、なんとなくすっきりします。ゴミ袋を出す頻度が減ったのも地味にうれしかったです。
値上がりの影響を受けなくなった
ここ数年で市販の納豆の値段がじわじわ上がっています。
背景にあるのは、大豆の輸入コスト上昇と、プラスチック包装資材の値上がりです。国内外の様々な事情が重なって、「安い食品」の代表だった納豆も例外ではなくなってきました。
自家製の場合、コントロールできる変数は「大豆の値段」だけです。国産大豆の値段も多少変動しますが、加工品ほど大きく跳ね上がることはない。値上がりのニュースを見ても「関係ないな」と思えます。
食材の値上がりに振り回されるのは、それを「買うしかない」状態だからです。作れるものが一つでも増えると、少しだけ自由になる感覚があります。
乾燥大豆500gで1週間以上もつ量ができる
1回で作る乾燥大豆は500gです。水戻しすると電気圧力鍋の最大ラインまで膨らんで、完成品は約1kgになります。
家族3人で毎日食べても、1回で1週間以上もちます。
市販だと毎日130円×7日=910円。自家製は1バッチ500円以下。これが毎週続きます。年間で2万円以上の差になります。
「どうせ作るなら大量に作りたい」という気持ちもあって、1回の仕込みで1週間分まとめて作れるのが気に入っています。
「スーパーに頼らない食べ物」を一つずつ増やしている
納豆を自作するようになってから、食の自給という考え方が少しずつ身についてきました。
別に「文明に頼るな」という話ではありません。スーパーがあれば使う。ただ、「これは自分でも作れる」という選択肢が一つあるだけで、なんとなく安心します。依存じゃなくて、選択でその食べ物を買っている感覚です。
山梨の山奥でオフグリッドで暮らしていると、「止まったらどうなるか」を考えることが増えます。電気も、水も、食べ物も。自分で作れるものが一つ増えるたびに、「止まっても大丈夫」の範囲が少しずつ広がっていきます。
納豆、畑の野菜、コンポストトイレで土に還る排泄物、ソーラーで自給する電気。一つひとつは小さいですが、積み重なると「暮らしの自給率」が上がってくる感覚があります。
正直なところ。面倒なこともある
続けていて良かったことを挙げましたが、正直に言うと面倒なこともあります。
- 大豆を水に浸けるのを忘れると翌日作れない
- 「今日納豆食べたい」と思ったとき在庫がないと24時間待つことになる
- 旅行中は作れない(そのときだけ市販を買う)
それでも続けているのは、単純に「やめる理由がない」からです。面倒と感じる瞬間より、作ったときの満足感や、食べたときの「やっぱり美味しいな」という感覚のほうが上回っています。
まとめ
「市販の納豆をやめる」というのは、別に大げさなことではありません。
面倒くさかった。試したら簡単だった。美味しかった。ゴミが減った。安くなった。続けている。それだけのことです。
食べるものを一つ自分で作れると、小さいけれど確かな自由があります。それが少しずつ積み重なっていく感覚が、持続可能な暮らしの楽しさのひとつだと思っています。
というわけで今回は、市販の納豆をやめた理由と続けてわかったことをまとめました。
「じゃあ実際に作ってみたい」という方はこちらから。
→ 自家製納豆のはじめ方。数年買わずにいられる理由と必要なものすべて
→ 電気毛布で自家製納豆を作る。スイッチ一つで翌朝完成する全手順
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。


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