ワールドコインは、個人情報の登録が不要で、誰でも簡単に取得できる個別IDです。
そのミートアップで、ワールドコイン開発者であるティアゴさんが、参加者からの質問に答えてくれました。
今回は、たくさんのQ&Aの中から、とくに注目すべき質問と回答をご紹介します。
ワールドコインミートアップ Q&Aの内容と感想
それでは質問のまとめを解説つきでご紹介します。
Qが参加者さんの質問、Aがティアゴさんの回答となっています。
僕が感じたことについては
それではお楽しみください。- 将来、WorldApp上で人間専用のSNSのようなコミュニケーションツールを展開していく予定はありますか?
もしそうなれば、SNS人間だと証明ができたアカウントだけになるので、AIbotの被害が出ないという優位性があると思うのですが・・・ -
WorldApp自体にチャット機能をつけることは将来的にあるのかもしれないけど、
ワールドコイン本来の目的はGoogleやTwitterなどサインインをする際にWorldAppを使えるようにするのが真の目的です。
だからアプリ内に独自SNSを作るんじゃなくて、外部SNSの認証ツールとして利用されるようなツールを目指している。
この回答を受けて、WorldAppに認証した人が、認証済みアカウントを悪用してAIを紐付けて侵入させる。そんなことってできるのかな?と疑問が生まれました。
専門知識がないのでわかりませんが、できてしまえば本当に安全な認証って難しいのかなぁ。悪用しているのが運営にわかるようになっていて、認証取り消し操作ができたりするようなペナルティがあればいいですよね。
- WorldID自体は匿名ですが、いろんな方たちにIDを開放すると個人の紐付けを簡単にされてしまうと思うのですが、どう考えていますか?
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とてもいい質問ですね。
登録するアプリごとにワンタイムパスワードのようなものを発行して、色々なソフトウェアに接続するので、同一性は確認できないようになっているので心配はありません。
- 各国でオーブでの虹彩認証を進める中で、前向きな国とあまり興味を持たれなかった国はありましたか?
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日本、韓国、香港、シンガポールはとても反応良かった。
オーブを持ち込む前まではどういった反応になるのかが不安だったけど、アジアは新しいテクノロジーに対する好奇心がとてもあり、展開しやすかったとワールドコイン開発チームの中で話題になっていました。
このように話してくれました。ということで、これからもアジア地域の拡大を目指しているようですね。
興味を持たれなかった国はなく、南アメリカの数カ国では登録者が想像よりも殺到してしまい大変だったようです。世界中で注目されているプロジェクトってあまりないのですごいことですよね。
- ワールドコインが発行するWLDトークンは、将来的にガバナンストークン以外の用途に利用される予定はある?
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※ガバナンストークン=WLDトークンを所有している人達がネットワークに参加してワールドコインの方向性を決めていく投票券として利用されること。
ガバナンストークン以外のケースは、WLDを使ってモノを購入するような用途でも利用できます。
すでに南アメリカではすでにWLDを使って買い物ができるショップがいくつか実在するみたいです。
日本でもユーザーが増えればショップが出るかもしれません。
と話していたので、そのうちWorldIDで商品やサービスが購入できるショップができれば面白いですね。
エルクくんミートアップ会場でも、1ドリンクをWorldID提示で飲めたんだ!
- 日本のマーケットに対してこれから期待していることはありますか?
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日本人は好奇心が高くて、他の国よりもマーケット拡大が期待できそうです。
このように嬉しそうに話していました。日本人って保守的な国民性といったイメージでしたが以外ですよね。
- 中国の闇市場でWorldIDが販売されているけど、どういうことなの?
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どうやらある特定の個人が、複数のスマホでWorldIDを顔や虹彩認証をせずに登録だけして販売しているものらしく、
今後、中国で顔認証や虹彩認証を行えば、ひとりの虹彩につき1アカウントまでしか登録できずに他のIDはブロックされることになる。
システムに問題があったり、ハッキングされているわけではないので安心してください。
エルクくんそんなブラックマーケットが存在していたなんて知らなかった・・・
- 日本に拠点(会社)をつくる予定はありますか?
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結論、拠点をおく必要はない。
現在の組織体制は、Tools for Humanity ( www.toolsforhumanity.com )が運営を代行してWorldcoin財団をサポートしています。
このWorldcoin財団はあくまでも財団で、最終的なガバナンスはWLDトークン保有者が決めるものなので、会社のような業態にするつもりはありません。
このように話していました。
現在、アプリやオーブを作ったりして最初の仕組みづくりをしているのはTools for Humanityなのですが、代行するのは初期段階のみのようです。
※ちなみに、Tools for Humanityはサム・アルトマン氏が作った会社です。
Tools for Humanityはある程度Worldcoinが軌道に乗ったタイミングで一線を引いて、その後はサポートする開発者や投資家それぞれが集まってWorldcoinプロジェクトを広める活動をしていくと考えています。
と語っていました。
エルクくん発射の時に最もエネルギーを使う。まるでスペースシャトルみたい。
- WorldIDをもっとたくさんの人に広めるためには、どうしたら良いと考えますか?
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少し考えて沈黙が続く・・・正直なところ、現在はそこまで急いでWorldID登録者を増やそうという風には思っていなかったから、まったく考えていなかったよ。
Worldcoinのスローガンは「全人類に個別IDを。」というだけであって、今のステップでは儲けようとか考えているわけではないからです。
それに、WorldIDの利用用途はアイデア次第で他にもたくさんあるでしょう。そしてこのアイデアというのもみんなで見つけるもの。という想いがあるからそんなに急ピッチで拡大したいという気持ちはない。
このように語っていました。
エルクくん面白い、面白すぎる。
話を聴いていたら、まるでお母さんが我が子の成長だったり、自立していく姿を遠くで見守りながら、陰ながらサポートしているような景色を想像してしまいました。
時間をかけても良いから、本当に世界中の人々のためになるWorldIDを使ったアイデア。それをゆっくり見つけていけば良いと考えている。そんな印象を強く受けました。
これでQ&Aについては以上です。知りたかった情報はありましたか?
参加者のさまざまな角度からの質問でしたが、
ティアゴさんはサクサク迷いなく答えていたのを観て「すごいなぁ」と関心しっぱなしでした。
通訳をしてくださっていた片桐さんは、瞬時に誰にでも理解できるような言葉で、しかも簡潔に翻訳をしてくださり、スーッと理解できる、そんな質問コーナーでした。
Tools for Humanityのティアゴさん、片桐さん。本当にありがとうございました。
まとめ
ワールドコインのミートアップ記事、面白かったですか?
参加してみたら、ワールドコインに対する開発者の熱い想いが伝わってきて、とても感銘を受けました。
特に、WorldIDの匿名性について、ティアゴさんが「ワンタイムパスワードのようなものを発行して、色々なソフトウェアに接続するので、同一性は確認できないようになっている」と回答していたのは、興味深かったです。
WorldIDは、個人情報の登録が不要で、誰でも簡単に取得できるとのことですが、その一方で、IDの同一性が確認できないことで、なりすましや不正利用のリスクも懸念されていました。
ティアゴさんの回答は、そうした懸念を払拭するものであり、WorldIDの安全性・信頼性への期待が膨らみました。
また、WorldIDの利用用途について、ティアゴさんが「アイデア次第で他にもたくさんあるだろう」と語っていた点も、ワールドコインの可能性を感じさせるものでした。
単に個人認証の手段としてだけでなく、さまざまなサービスやアプリケーションに活用できる可能性を秘めているのでは?と気付かされた瞬間でした。
WorldIDがどのように普及・発展していくのか、引き続き注目していきたいと思ってます。
今後も、ワールドコインに関する情報を積極的に発信していきますので、参考にしていただければ幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします!
ミートアップの記録はこれで以上になります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
ではまた。
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