「綺麗な畑」ほど野菜は弱い、近所の農家さんと見比べてわかったこと

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こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、生ごみとコンポストトイレの堆肥を相棒に、畑で野菜を育てながら暮らしています。

生ゴミコンポストと人間のうんちとおしっこでつくった豊かな土。においは土のいい香りがする。

「お宅の畑、近所で話題になってますよ」

そう言われて、ちょっと驚きました。
農業の大先輩たちが注目してくれてるってすごいことでしょ?

今日はそんな僕なりにこだわりが詰まった、うちの畑づくりと育て方について話をします。


近所の農家さんの畑と、うちの畑の違いを比較してみたので、何か感じるものがあればぜひ実践してみてください。

目次

普段は世間話なんてしない、おばあちゃんが質問攻めにしてきた

うちの畑の隣に住んでいるおばあちゃんは、普段はあまり長く話さない人です。

野菜をもらったり、「ここの草ちょっと刈ってほしいんだけど」と頼まれたり。必要な話しかしない、そういう関係でした。

それが昨日、様子が違いました。

「今日はちょっと違ってね、聞きたいことがあってね」

そんな前置きから始まって、「畑仲間でみんな話してて、お宅の畑が話題になってるんで、私も気になってたんだけど」と切り出してきたんです。

そして、質問攻めです。

葉っぱも花も青々として立派なのはなんで?
どうやって育ててるの?
肥料は何を使ってるの?
剪定は?
虫の被害は出てないの?

矢継ぎ早に聞かれて、僕も正直ちょっとたじろぎました。

自分でも不思議だったので、近所の畑と見比べてみた

言われてみれば、たしかにうちのかぼちゃは元気です。

でも、なんでそうなったのか自分でもよくわかっていませんでした。だから昨日、近所の農家さんの畑とうちの畑を、並んで見比べてみたんです。

そこでわかったことがあります。

「きれいな畑」は、虫が少なくて土がからっとしている

近所の農家さんの畑は、いわゆる「畑といえばこれ」というテンプレ通りの景色でした。

虫がほとんどいなくて、作物は整列していて統一感があります。一般的に見れば、間違いなく「きれいな畑」です。

葉物野菜やウリ科の葉っぱは、本来虫食いが激しいはずなんです。穴ぼこだらけになっていてもおかしくない。

でも、そこの畑の葉っぱには虫食いがほとんどありませんでした。

ただ、よく見ると緑がどこか薄いんですよね。

土も、混ざり気のないただの土という印象で。
畝の周りに雑草もなく、晴れが続くとすぐにからっと乾いて、ぱさぱさの砂っぽい土になっていました

土に栄養があるんじゃなくて、肥料に栄養がある。野菜はそれをストローで吸ってるだけなのかもな、なんて思ってしまいました。

うちの畑は虫だらけで雑草もボサボサ。でも土は黒くて、葉っぱは艶がある

一方、うちの畑はどうかというと。

生ごみ、野菜の切れ端、とうもろこしの皮、卵の殻、コンポストトイレで作った堆肥。いろんなものが混ざり合っていて、土は黒っぽいです。

虫もたくさんいます。蝶やいろんな虫が飛び回っていて、鳥も来ます。雑草もボサボサ生えていて、土がほとんど露出していません。

正直、見た目だけなら「雑な畑」です。

でも、かぼちゃの葉っぱを見てください。
(これを撮影した日が真夏のカンカン照りの日だったのでちょっとしなびてますが…)

直径30センチ以上、深緑というよりは抹茶みたいな深い緑で、艶があります。茎も太くてしっかりしている。花は鮮やかな黄色からオレンジがかった色で、そこに蜜蜂やハチ、蝶が次々に来ています。

「虫だらけで汚い」って言われそうな畑のほうが、野菜は元気だった。ちょっと笑っちゃいますよね。

このかぼちゃが強いのは、人間が苗を選ばなかったから

なぜこんなに力強く育ったのか。理由は土が良いってのもありますが、種をまいたときのやり方も効果があったなと思っています。

うちでは、畑の好きなところに生えていいように、種を遠くから適当にばらまきました。そして、かぼちゃ自身が好きなタイミング・好きな場所で芽を出すのをじーっと待ちました。

忘れた頃に発芽した芽の多くは、ヨトウムシやダンゴムシにやられて死んでしまいましたが、
残ったのは、その過酷な状況を自分の力で生き延びた芽だけ。それが今巨大化しているんですよ。

人間が「これがいい苗だ」「ここに植えよう」と選んだわけじゃありません。

自然が選んだ種が、自身のペースで発芽し、過ごしやすい場所で成長した結果、今このかぼちゃになっています。

その生命力を、僕は大切にしたいんだ。

これが僕なりの自然との接し方なんです。
難しいけれど、自然と共生しているんだなと実感できるので、畑にいるだけで、とても心が満たされるんですよね。

答えはシンプルだった。人間が出しゃばりすぎているだけ

教科書通りの育て方は、180度ちがいます。

発芽率を上げるためにポットで種をまき、土が乾いたら水をやり、成長を早めるために化学肥料をまき、虫が来ないように農薬をまき、雑草が生えないようマルチを敷き、畑の周りの除草が面倒だから除草剤をまく。

うちでやったことは、その全部が逆でした。

種はばらまいて待つ。水も雨を待つ。肥料は生ごみとコンポストトイレの堆肥。虫は基本放置で、出てきたらお酢を撒くか手でつぶす程度。雑草も、かぼちゃの日当たりや風通しを邪魔しない限りは放置です。

これはブロッコリーなんですが、葉が虫食いでボロボロでしょ?でも、これでも人間が食べるのは蕾だから何もしない

除草がおっくうだから除草剤をまく、というのは、結局人間が楽をしたいだけの理由なんですよね。

自然は自然同士でつながっています。そこに人間がわざと割って入って、問題が起きて、それを科学的に解決して、結果的に自然同士の関係をさらにぐちゃぐちゃにしている。

そう感じました。

ただし、これは家庭菜園・小さい畑だからこそ言える話

産業的に野菜を作る農家さんにとっては、近代農業のやり方は今でも正解だと思います。
規模が大きくなれば、人間が管理しないと立ち行かない部分が必ず出てきます。

でも、家庭菜園や小さな規模の畑なら、教科書はいったん置いておいたほうが効率がいいと、僕は経験してみて、畑と過ごす時間の中でとても強く感じています。

自然が快適に過ごせる環境をつくるサポートに回る。それ以上に人間は手を出さない。

それだけで、こんなに変わるんだということを、今回のかぼちゃが改めて教えてくれたようでした。

まとめ

「青々として立派なのはなんで?」って聞かれると、ちょっと誇らしい気持ちになりますよね。

でも答えは、僕が何か特別なことをしたわけじゃなくて、むしろ何もしなかったからでした。種をばらまいて、自然に任せて、人間は手を引く。それだけです。

完璧に管理しなくても、雑でも、自然に任せたほうがうまくいくことがある。そういうやり方で、自分の暮らしと畑を少しずつ作っていくのが、個人的には好きで、しっくり来る方法なんです。

というわけで、今回はかぼちゃが近所で話題になった話と、畑を見比べてわかったことについてでした。

これからも、このかぼちゃが実際に収穫できるところまで育つかどうか、追いかけて書こうと思います。
あのおばあちゃんにも、ちゃんと報告しないといけませんね。

【おばあちゃんとのその後の話で】

うんこで育ったかぼちゃだよ?って僕が言ってるのに「その育て方、とってもステキだと思う。」「収穫したらうちのと交換してくれる?」って言うんです。

ひとのクソで作った野菜を食べたい人がいるんだ。って、ちょっと感動してしまった。
でも確かに、うちの野菜は虫にかじられていたり、カタチが悪かったり、小ぶりだけど、どれも素材の個性的な味が驚くほど濃く。どんな野菜でも甘い。エグみがゼロなんです。

人様に食べてもらうんだから、感激されるかぼちゃにしたい。
だから僕はせっせとクソをします。

あとは自然が美味しく作ってくれることをみなさんも応援してください。笑

以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。

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