「ボットンって、あの虫と臭いのやつでしょ。絶対無理。」
こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。
僕が移住した先には、下水道が通っていませんでした。
汲み取り業者にこのまま使ってしまっていいのか相談したところ、排泄物を貯める便槽が一人用で小さいのと、劣化しているから作り直さないといけない。という最悪な状況に・・・そこで考えた選択肢は2つでした。
- 浄化槽を入れる(100万円)
- それ以外を考える
この辺ではトイレは浄化槽に変えるのが一般的とのこと、ざっくり値段を聞いたところ100万円はするんだって。
トイレに100万円って何だよ……と思ったのが最初でした。
まず、最悪だったボットン便所を作り変えた
入手した家には、薄暗くて特有のニオイがするボットン便所がついていました。
虫。暗さ。あのニオイ。
まず便器を外して、床を木で塞いでセメントをうちました。
壁と天井をMDF合板で貼り直して、豆電球を100Wの照明に変えた。
窓も作り直して、日が入るようにした。
そうしたら、ぬくもりのある家で一番のお気に入りの場所になりました。
もとが最悪な場所だったから、変わり方がすごかったです。トイレがお気に入りの場所になるって、普通じゃないですよね。
そこに、自作のコンポストトイレを置いたわけです。

初めて使った瞬間のこと
たっぷりの腐葉土が入ったトイレに、初めて用を足したときのことは覚えています。
おそるおそる、少しの抵抗を感じながら。
土の上に、です。
合法野糞だ、と思いました。
30秒混ぜるだけで、世界が変わった
やることはシンプルです。
箱に土を入れて、その上に用を足して、混ぜる。
文字にすると、まあまあ嫌ですよね。
最初は「うわ…」ってなります。
でも、混ぜて30秒くらい経つと、
あの”排泄物の臭い”が完全に消えるんです。
代わりに出てくるのは、森の土みたいな匂いです。
これ、本当に意味がわからなかったです。
え、なんで?って。
でも事実として、臭くない。むしろ心地いい。
ここで一回、頭がバグります。
「流すのが正解」という思い込み
今まで当たり前だと思っていました。
トイレは「流して消すもの」だと。
でもよく考えると、きれいな水にうんこを混ぜて、見えないように流す。
そのために何度も手間をかけて処理して、インフラを整備して、100万円払う。
きれいな水って、貴重なんですよ。それをわざわざ汚して流すって、何やってんだろうって今は思います。
一方で、自分で処理するようになると全部見えます。
自分の生活の”出口”が。
これ、少し感覚が変わります。自然のちからに任せるっていいなって思ったんです。
だってほら、人間以外の動物はみんなそうしてるでしょ?そうか、人間だけが不自然なんだなって。
トイレを自作したら、自由になった
コンポストトイレは、不便な代用品じゃないです。
むしろ、自由を取り戻す装置だと思っています。
水道が止まっても、電気が止まっても、下水が破裂しても、一切変わらず使えます。
うちは下水道がそもそも通っていませんが、それで困ったことは一度もない。
インフラって便利なんですけど、依存しなきゃ生活できなくなると、それ自体が弱点になりますよね。
住む場所の制限が外れます。
固定費も減る。
自分でコントロールできる範囲が増えると、生活が一気に楽になります。
「でも無理でしょ?」はわかる
こう思った人も多いはずです。
不潔でしょ。虫湧くでしょ。めんどくさいでしょ。
めちゃくちゃ普通の反応です。
というか、僕も本気でそう思っていました。
でも実際は、真逆でした。
1年使った今の感想です。
もう水洗トイレに戻りたくないです。
虫はほぼ湧きません。(たまにコバエがいる気がするくらい)
臭いもしません。
むしろ、こっちの方が快適です。
まとめ
ボットン便所のトラウマがある人間が、自分でトイレを作って1年使った話をしました。
最悪だった場所が、一番好きな場所になりました。
そこに腐葉土を敷いて、土の上に用を足す。
混ぜると30秒で臭いが消えて、森の土の匂いになります。
水洗トイレって、きれいな水をわざわざ汚して流すんですよね。
水が貴重だとわかってから、それがもったいなく感じるようになりました。
しかも水道が止まっても電気が止まっても、僕のトイレは一切変わらず動きます。
インフラに頼らなくてもいい暮らし、思っているより快適です。
というわけで、今回はコンポストトイレの話でした。
次は実際の作り方を詳しく書きます。材料費、構造、失敗したこと、全部出します。
→ コンポストトイレの作り方:材料と構造を全部公開する(準備中)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。


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