チャージコントローラーって、ソーラーシステムの中でいちばん地味な部品だと思います。
でもシステムを管理してくれるめっちゃ大事なやつなんですよね。
ソーラーパネルから来る電気を整えて、バッテリーに送って、バッテリーが空になりそうだったら自動で電源を切って守ってくれる。縁の下でひっそり働き続けている、いいやつです。
こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。
僕が使っているのは、Amazonで1000円台で買える激安のPWMチャージコントローラー。型番はYJSS30A(Y&H RBL-30Aとも呼ばれる)、メーカー名もよくわからない、ザ・中国品です。
取説は英語のみ。写真の絵は大雑把で、設定のやり方がいまいちよくわからない。
「まあ、鉛電池繋いどけばいいっしょ」で済ませたくなりますが、ちゃんと設定しないとバッテリーをじわじわ傷めている可能性があります。
というわけで今回は、英語取説を全部解読して、設定項目の意味と操作方法を日本語で全部まとめました。
1000円の激安品が5つの設定項目を持っていて、LiFePO4(リン酸鉄リチウム電池)にも対応しているのを知って、正直ちょっと見直しました。
まずスペックを確認しましょう
これ系の見た目の激安PWMチャージコントローラーのスペックはどれもこうです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 対応電圧 | 12V / 24V 自動認識 |
| 充電電流 | 最大10A〜30A(モデルによる) |
| 最大入力電圧(VOC) | 50V未満(実用上は25V以下を推奨) |
| 最大パネル容量(12Vシステム) | 約360W(実用上は250W以下を推奨) |
| 最大パネル容量(24Vシステム) | 約720W(実用上は500W以下を推奨) |
| 充電方式 | PWM方式 |
| USB出力 | 5V / 2A |
| 動作温度 | -20℃〜+60℃ |
| 待機電流 | 10mA以下 |
| 対応バッテリー | 鉛蓄電池・リチウムイオン・リン酸鉄リチウム(※後述) |
スペック上の最大値はあくまで上限なので、ギリギリで使うのはおすすめしません。入力電圧(VOC)は25V以下、12Vシステムならパネル容量は250W以下を目安にしておくと、発熱を抑えて長持ちしやすくなります。
PWM方式というのは、電圧を細かくオンオフしながら充電する方式のことです。もっと高性能なMPPT方式と比べると効率は落ちますが、1000円で買えてバッテリー保護機能もついているので、ソーラー電気柵には十分だと思います。
画面の見方
電源を入れると、こんな画面が出てきます。
真ん中の大きな数字は、バッテリーの電圧です。「13.1」と表示されていれば、バッテリーが今13.1Vということですね。
画面左のアイコンでバッテリーの状態がわかります。
- バッテリーのアイコンが点滅しているとき → 残量が少なくなっている
- 充電中は充電アイコンが点灯する
充電中かどうかは画面のアイコンで確認できます。ソーラーパネルからちゃんと電気が来ているとき、画面に充電中を示すアイコン(矢印や稲妻マーク)が点灯します。ソーラーを繋いだのにこのアイコンが出ない場合は、パネルが影になっているか向きが悪い可能性があります。
ボタンは3つです。
- ▲(プラスボタン):設定値を上げる
- ▼(マイナスボタン):設定値を下げる / 負荷を一時的にオン・オフする
- 設定ボタン(レンチのマーク):設定メニューを開く
設定メニューの入り方

設定メニューは、バッテリー選択画面を長押しして、b1を2b1に変更して再度長押しする。その後に電圧調整の長押しボタンが有効になります。
設定画面は5ページあって、設定ボタンを押すたびに次の項目に進みます。
- バッテリータイプ(画面に「b01」と表示)
- 時間設定モード(「24H」と表示)
- 充電電圧・CV(「13.8」と表示)
- 低電圧カットオフ電圧・LVD(「10.6」と表示)
- 低電圧復帰電圧・LVR(「12.6」と表示)
それぞれの意味と変え方を順番に説明します。
設定値を変えるときの共通操作:
設定ボタンを長押し → 数字がチカチカ点滅し始める → ▲▼で値を変える → 設定ボタンを長押しで確定・保存
確定するまで次のページへ進まないようにしてください。チカチカ中に設定ボタンを短く押すと、確定せずに次の項目へ移ってしまうことがあります。
設定が保存されたか確認したいときは、もう一度設定ボタンを短く押して設定メニューに入り直してください。変更後の値がそのまま表示されていれば、ちゃんと保存されています。
バッテリーだけ繋いでいる状態だと、充電電圧・低電圧カットオフ・低電圧復帰(画面では「CV」「LVD」「LVR」と表示される項目)の数字がチカチカせず変更できないことがあります。
ソーラーパネルも繋いで充電動作が始まった状態にしてから、もう一度試してみてください。
バッテリータイプ(b1など)はソーラーなしでも変更できるので、先にそちらを設定しておいて、あとからパネルを繋いで残りを変えるのが確実です。
設定①:バッテリータイプを選ぶ(ここだけは必ず確認する)

基本は、接続するバッテリーの種類に合わせて選びます。
バッテリー設定だけすれば、そのまま設定をいじらずに使えます。
ただ、僕はもっといい設定をしたいので、鉛バッテリーだけど2b1を選択しました。
デフォルトで使う人は、種類を間違えると充電電圧が合わなくなって、過充電や不充電が起きてバッテリーが傷みます。他の設定は後でも変えられますが、ここだけは最初にきちんと合わせておいてください。
鉛蓄電池(一般的な車のバッテリーと同じタイプ)
- b1:標準的な鉛蓄電池
- b2:別規格の鉛蓄電池
- b3:別規格の鉛蓄電池
軽自動車用バッテリーを使う場合は b1 を選んでおけばほぼ問題ないです。b2・b3が何かというと、b2=AGM(密閉型)、b3=ゲル型です。AGMは電解液が染み込んだガラスマットで封じられた密閉構造のバッテリーで、バイクや無停電電源装置によく使われます。ゲル型は電解液がゲル状に固められたもので、さらに特殊な用途向けです。どちらも一般的な軽自動車用バッテリーとは別物なので、普通の車のバッテリーを使う人はb1で大丈夫です。ただし、b1・b2・b3の充電電圧パラメーターはユーザーが手動で変更することはできません。今回のように充電電圧や低電圧カットオフを自分で調整したい場合は、鉛蓄電池を使う場合でも2b1(12Vシステム)または2b2(24Vシステム)を選択して設定値を手動で入力する方法があります。この記事の推奨設定値もこの方法で設定していますよ。実際に電気柵のソーラー稼働をしていて鉛バッテリーで2b1ですがトラブルはありません。
「鉛蓄電池なのになぜLiFePO4モードを選ぶの?」と思いますよね。取説に載っているデフォルト値の表を見ると、答えが出ています。
| モード | 充電電圧(CV) | 低電圧カットオフ(LVD) | 低電圧復帰(LVR) | 高電圧切断(HVD) | 高電圧復帰(HVR) |
|---|---|---|---|---|---|
| b01(鉛蓄電池) | 13.8V | 10.6V | 12.6V | 16.0V | 15.0V |
| 2b1(LiFePO4) | 13.8V | 10.6V | 12.6V | 16.0V | 15.0V |
すべての値が同じです。
つまりこのコントローラー、「バッテリータイプの選択=電圧プリセットの読み込みにすぎない」と考えられます。b01と2b1は内部の充電アルゴリズムに差はなく、ラベルが違うだけで中身は同じということですね。だったら「値を変更できる2b1を選んで、鉛蓄電池の適正値に手動設定する」のが合理的です。
リチウムイオン電池
- 1b1:12Vのリチウムイオン電池
- 1b2:24Vのリチウムイオン電池
リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)
- 2b1:12Vのリン酸鉄リチウム電池
- 2b2:24Vのリン酸鉄リチウム電池
「リチウムイオンとリン酸鉄リチウム、何が違うの?」という話をちょっとだけ。リチウムイオンは過充電や衝撃で発火リスクがあります。スマホや電動自転車の火災ニュース、あれがだいたいそれです。リン酸鉄リチウム(LiFePO4)は化学的に安定していて発火しにくく、サイクル寿命も2000〜4000回以上と圧倒的に長持ちします。DIYソーラーで使われるのがほぼLiFePO4な理由はここですね。ちなみに充電電圧も違うので(LiFePO4の12Vシステムは満充電で約14.6V)、バッテリータイプの設定を間違えると充電電圧がズレてバッテリーが傷むので、正しく選んでおいてください。取説の設定項目にはリン酸鉄リチウム対応のモードが存在しています。ただし、僕自身はこのコントローラーでLiFePO4を使ったことがなく、海外ユーザーからは「非対応」という報告も見つかりました。実際に動作するかどうかは確認できていないので、LiFePO4での使用を検討している場合はメーカーに確認するか、慎重にテストしてから使ってください。
設定②:負荷の動作モードを選ぶ

「負荷(ふか)」というのは、このコントローラーから電気を受け取って動く機器のことです。電気柵であれば電気柵本体、照明なら照明器具がそれにあたります。
動作モードは3種類あります。
24H:常時オンモード
24時間ずっと電気を出し続けます。電気柵に使う場合は、基本的にこれを選んでおけばOKです。
0H:光制御モード
昼間は電気を止めて、暗くなったら自動でオンになります。防犯ライトや畑の作業灯など、夜だけ使いたい機器に向いています。
「でも光を感知するセンサーなんて付いてないよね?」と思った人、鋭いです。このコントローラーに光センサーは入っていません。代わりにソーラーパネル自体が光センサーになっています。
昼間はパネルが発電して電圧が上がるので「昼だ」と判断、夜はパネルの電圧がほぼゼロになるので「夜だ」と判断して負荷をオンにする、という仕組みです。別途センサーを付けなくていいのでシンプルですが、曇りや雨の日は昼間でもパネルの電圧が下がるため「夜」と誤判定することがあります。電気柵に光制御モードを使うと、曇りの日に昼間も動いたり止まったりする可能性があるので、電気柵はやはり24H(常時オン)が確実です。
1〜23H:タイマーモード
暗くなったらオンになって、設定した時間(1〜23時間)が経ったら自動でオフになります。「何時から数えて?」と思いますよね。日没、つまりソーラーパネルの電圧がゼロに近くなった瞬間からカウントが始まります。
どのモードを使っていても、バッテリーの電圧が下がりすぎたときはコントローラーが強制的に電源をオフにします。急に電気柵が止まって焦ることがあるかもしれませんが、それはバッテリーを守るための正常な動作です。
設定③:充電電圧(CV)は鉛蓄電池なら変更が必要

CVというのは、バッテリーへの充電を止める上限電圧のことです。「これ以上充電したらバッテリーが危ない」という天井のラインですね。
デフォルトは13.8Vですが、軽自動車用の一般的な鉛蓄電池(フラッド型)を使う場合は14.4Vに変更することをおすすめします。
デフォルトの13.7Vだと、バッテリーが満充電に達しないまま充電が止まってしまうんですよね。フラッド型鉛蓄電池の適正充電電圧は14.4〜14.8Vなので、14.4Vに設定しておくのが無難です。
ディープサイクルバッテリー(ソーラー用の深放電タイプ)の場合は、14.4Vを基本にしてください。バッテリーに仕様書が付いているなら、そこに書いてある充電電圧を優先してください。メーカーによっては14.8Vを推奨しているものもあります。
リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)の場合は14.6Vが標準的な設定です。LiFePO4は満充電に必要な電圧が鉛蓄電池より高めで、12Vシステムで約14.4〜14.6Vです。デフォルトの13.8Vのままだとバッテリーが満充電に届かず、容量を使い切れません。バッテリータイプを2b1に変更したうえで、充電電圧(CV)も14.6Vに変えておいてください。
設定④⑤:低電圧カットオフと復帰電圧(ここを知っておくと安心)

ちょっとわかりにくいので、丁寧に説明します。
低電圧カットオフ(LVD):デフォルト 10.6V → 鉛蓄電池なら11.5Vに変更推奨
バッテリーの電圧がこの値まで下がったとき、コントローラーが自動で電源をオフにします。バッテリーを過放電から守るための機能です。
デフォルトの10.7Vのままだと、鉛蓄電池にとってはかなり深い放電まで使い続けることになります。深放電が続くとバッテリーの劣化が早くなるので、軽自動車用バッテリーを使う場合は11.5Vに変更しておくのがおすすめです。
電気柵は夜じゅう動き続ける必要はあっても、バッテリーをギリギリまで使い切る必要はないので、11.5Vで止めてあげる方がバッテリーが長持ちします。
低電圧復帰(LVR):デフォルト 12.6V のままでOK

LVDで電源が切れた後、バッテリーの電圧がここまで回復したら自動で電源が再開します。
「あれ、電気柵が止まってる」と気づいたとき、バッテリーが空になってLVDが働いた可能性があります。その場合は太陽が出てバッテリーが充電され、12.6Vを超えたところで自動的に復帰しますので、焦らなくて大丈夫です。
低電圧復帰(LVR)の12.6Vはデフォルトのままで大丈夫ですが、低電圧カットオフ(LVD)と充電電圧(CV)は鉛蓄電池の場合は変更した方がバッテリーが長持ちします。
ディープサイクルバッテリーの低電圧カットオフ(LVD)は12.0Vをおすすめします。
ディープサイクルバッテリーは深放電に強い設計ですが、12V以下まで使い続けると劣化が早まります。残量約50%に相当する12.0Vで止めてあげると、長持ちしやすくなるんですよね。復帰電圧(LVR)は12.8Vが目安です。
リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)の低電圧カットオフ(LVD)は12.0V、低電圧復帰(LVR)は13.0Vをおすすめします。
LiFePO4にはBMS(バッテリー管理システム)が内蔵されているものがほとんどなので、コントローラーの低電圧カットオフと二重に保護する形になります。コントローラー側でも12.0Vでカットしておくと、BMSへの負担が減って安心です。復帰電圧(LVR)は少し高めの13.0Vにしておくと、ある程度充電が進んでから電源が戻るようになります。
設定⑥⑦:高電圧切断と復帰電圧(さわれない)
説明書にはかいてあるんですが、設定は見れないし調整できないようです。どのバッテリーでも同じだからでしょうね。一応取扱説明書通りに書いておきます。
高電圧切断(HVD):デフォルト 16.0V
バッテリーの電圧がこの値を超えたとき、コントローラーが充電を止めます。過充電でバッテリーが壊れないように保護する機能です。通常の運用では触らなくていいです。
高電圧復帰(HVR):デフォルト 15.0V
HVDで充電が止まった後、バッテリー電圧がここまで下がったら充電を再開します。こちらもデフォルトのままで問題ありません。
この2項目は自動管理されてるから調整できない。
設置するときに知っておきたいこと

取説の安全注意事項に、知っておくといい項目がいくつかありました。
バッテリーのすぐ近くに置く
コントローラーとバッテリーをつなぐ配線が長くなると、その分だけ電圧が下がります。電圧降下が起きると表示電圧がずれて、正確な管理ができなくなります。できるだけ短い配線で繋げる場所に置いてください。
雨・水に当てない
防水ではないです。雨が当たると基板が腐食して壊れます。コンテナボックスに入れるか、屋根のある場所に置いてください。
熱がこもらないようにする
動作中に熱を持ちます。風通しのいい場所に置いて、密閉されたボックスの中に入れっぱなしにしないようにしてください。
接続の順番を守る
バッテリー → コントローラー → ソーラーパネルの順で繋いでください。パネルを先に繋いだり、バッテリーなしの状態でパネルだけ繋ぐと、保護回路が壊れることがあります。取り外すときは逆順(パネル → コントローラー → バッテリー)で。海外ユーザーの報告でも、この順番を間違えたことによる故障が多く見られます。
ソーラーパネル以外には繋がない
このコントローラーはソーラーパネル専用です。DC電源や他の電源を繋ぐと壊れます。
うまく動かないときのトラブル対応
電気系のトラブルはたいてい4パターンしかないです。落ち着いて一個ずつ確認してみてください。
太陽が出ているのに充電されない
ソーラーパネルの配線が外れているか、プラスとマイナスが逆になっている可能性があります。接続を確認して、繋ぎ直してみてください。
電気柵に電気が来ていない(負荷の矢印が点灯しない)
3つの原因が考えられます。
- 動作モードの設定が「0H(光制御)」などになっている → 「24H」に変更する
- バッテリーの電圧が低くてLVDが働いている → 充電を待つ
- バッテリーへの接続が逆になっている → 赤がプラス、黒がマイナスか確認する
コントローラー自体が起動しない
バッテリーの電圧が極端に低いか、配線の向きが逆になっています。別の充電器でバッテリーを充電してみるか、接続の向きを確認してください。
まとめ:バッテリータイプ別の推奨設定値
軽自動車用バッテリー(フラッド型鉛蓄電池)
難しそうに見えて、触るのは4箇所だけです。
| 設定項目 | 推奨値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| バッテリータイプ | 2b1(設定変更用モード) | — |
| 負荷の動作モード | 24H(常時オン) | — |
| 充電電圧(CV) | 14.4V | 13.8V |
| 低電圧カットオフ(LVD) | 11.5V | 10.6V |
| 低電圧復帰(LVR) | 12.6V(そのまま) | 12.6V |
| 高電圧切断(HVD) | 設定項目なし | — |
| 高電圧復帰(HVR) | 設定項目なし | — |
b1(フラッド型)を選ぶと電圧の変更ができないため、鉛蓄電池でも2b1を選択して設定値を手動で入力します。2b1はもともとLiFePO4向けのラベルですが、設定値を鉛蓄電池の適正値に変えることで鉛蓄電池用のカスタムモードとして使えます。充電電圧(CV)と低電圧カットオフ(LVD)は変更しないとバッテリーが傷みやすくなるので、ここだけ直しておいてください。
ディープサイクルバッテリー(フラッドタイプ)
ソーラー専用に設計された、深放電対応の鉛蓄電池です。軽自動車用より深く放電できますが、50%放電(12.0V付近)あたりで止めてあげると長持ちします。
| 設定項目 | 推奨値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| バッテリータイプ | 2b1(設定変更用モード) | — |
| 負荷の動作モード | 24H(常時オン) | — |
| 充電電圧(CV) | 14.4V(仕様書の指定があればその値を優先) | 13.8V |
| 低電圧カットオフ(LVD) | 12.0V | 10.6V |
| 低電圧復帰(LVR) | 12.8V | 12.6V |
| 高電圧切断(HVD) | 設定項目なし | — |
| 高電圧復帰(HVR) | 設定項目なし | — |
軽自動車用バッテリーと同じく、フラッドタイプのディープサイクルは2b1を選んで設定値を手動入力します。AGMタイプやゲルタイプのディープサイクルバッテリーを使う場合は、バッテリータイプをb2(AGM)またはb3(ゲル)に選ぶだけで大丈夫です。こちらはコントローラーが自動管理するので、手動変更は不要です。
リン酸鉄リチウム電池(LiFePO4)
⚠️ 注意:LiFePO4での動作はまだ未検証です。
取説には2b1という設定項目が存在しますが、僕自身はこのコントローラーでLiFePO4を使ったことがありません。海外ユーザーからは「このタイプのコントローラーはLiFePO4には対応していない」という報告も見つかっています。以下の設定値は取説の記載をもとにした参考情報です。実際に使う前にメーカーに確認するか、十分なテストをしてから使ってください。
サイクル寿命が長く、発火リスクも低いことからDIYソーラーで人気のバッテリーです。充電・放電の電圧帯が鉛蓄電池と違うので、バッテリータイプを必ず2b1に変更してから設定してください。
| 設定項目 | 推奨値 | デフォルト値 |
|---|---|---|
| バッテリータイプ | 2b1(LiFePO4 12V) | — |
| 負荷の動作モード | 24H(常時オン) | — |
| 充電電圧(CV) | 14.6V | 13.8V |
| 低電圧カットオフ(LVD) | 12.0V | 10.6V |
| 低電圧復帰(LVR) | 13.0V | 12.6V |
| 高電圧切断(HVD) | 設定項目なし | — |
| 高電圧復帰(HVR) | 設定項目なし | — |
LiFePO4にはBMS(バッテリー管理システム)が内蔵されているものがほとんどで、最終的な過充電・過放電の保護はBMSがやってくれます。それでもコントローラー側も正しく設定しておくと、BMSへの負担が減って長持ちしやすくなります。
24Vシステムを使っている場合
上の表はすべて12Vシステムの設定値です。24Vシステムの場合は、電圧の数値をすべて2倍にして読み替えてください。
| 設定項目 | 12Vシステム | 24Vシステム(×2) |
|---|---|---|
| 充電電圧(鉛蓄電池・ディープサイクル) | 14.4V | 28.8V |
| 低電圧カットオフ(軽自動車用バッテリー) | 11.5V | 23.0V |
| 低電圧カットオフ(ディープサイクル) | 12.0V | 24.0V |
| 低電圧復帰(鉛蓄電池・ディープサイクル) | 12.6〜12.8V | 25.2〜25.6V |
| 充電電圧(LiFePO4) | 14.6V | 29.2V |
| 低電圧カットオフ(LiFePO4) | 12.0V | 24.0V |
| 低電圧復帰(LiFePO4) | 13.0V | 26.0V |
バッテリータイプの選択も変わります。LiFePO4の24Vシステムでは2b1ではなく2b2を選んでください。リチウムイオンの24Vシステムは1b2です。
設定はバッテリーを外しても消えません。
コントローラーの内部に不揮発性のメモリが入っていて、長押しで確定した値はそこに書き込まれます。ただし「▲と▼を同時に10秒長押し」をするとリセットされてデフォルトに戻るので、うっかりやらないように注意してください。
1000円のコントローラーですが、鉛蓄電池からリン酸鉄リチウム電池まで対応していて、バッテリー保護も自動でやってくれます。地味なやつですが、ソーラーシステムの中でいちばん忙しく働いているのはこいつかもしれません。
このコントローラー、実際にソーラー電気柵のシステムで使っています。接続方法や設置の話は以下の記事で書いています。
→ ソーラー電気柵の配線を写真で解説。剥いて、ねじって、挟むだけだった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。

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