こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。
「後ろの席の天井が、なんか少し浮いてきてる気がするな…」
そう思いながら様子を見てたら、2〜3日でリア側がベラベラになって、あっという間に運転席ギリギリまで垂れてきました。
慌ててみんカラで調べたら、業者修理の相場は約7万円。
え、7万。天井1枚に、7万。
というわけで自分でやりました。かかったのはAmazonで800円のキットと1時間半の時間だけ。仕上がりは業者並み、というより正直言ってかなり満足しています。
今回はボルボV60 T4(ステーションワゴン)の天井剥がれ修理を、写真20枚以上でまるっと記録します。欧州車と国産車では天井の下地素材が違うので、欧州車オーナーが絶対に知っておくべきコツも書きます。
「ちょっと浮いてきた」を放置すると詰みます
天井の剥がれって、最初は本当に少ししか浮かないんですよね。「まあ大丈夫か」ってなる。なる、なる。
でも一回浮き出すと、そこからが早い。
僕の場合、「ちょっと浮いてるな」と気づいてから2〜3日でここまで進行しました。
そして、全部ドサッと落ちてからでは遅い理由がもう一つあります。
天井の布(正式には「ヘッドライニング」といいます)は大きな1枚布なので、全落下するとシワが寄ります。シワが入った状態で張り直すと仕上がりが汚くなるし、正確な位置に戻すのも難しくなります。
「ちょっと浮いてきたな」と気づいた今が、一番ラクに・一番きれいに直せるタイミングです。
ではどうやって直すのか。次から説明します。
欧州車の天井が剥がれやすい理由(国産車との素材の違い)
天井の布は、下地の板に接着剤で貼り付けられています。この接着剤が熱と経年劣化でボロボロになると、布が剥がれてくるわけです。
ここで重要なのが、下地素材の違いです。
- 国産車:下地がMDF(木材を細かく砕いて固めた板)やコルクボード。ビスがしっかり効く。
- 欧州車(ボルボなど):下地が硬めの発泡スチロール系の素材。ビスを締めすぎるとネジ山が一発でアウト。
この違いが修理のコツに直結します。欧州車オーナーの方は、後半の「ビスの締め方」を特に読んでください。
用意するもの(全部で800円、追加で買うものなし)
道具はキットに全部入っています。追加で買うものはなにもありません。
今回使ったのはこちらのキットです。
ビスの長さは「内張りの厚み」で選ぶ
一つだけ注意があります。同じような修理キットでもビスの長さが10mm・12mm・14mmと違う商品があります。長すぎると天井の鉄板を傷つけるリスクがあるので、事前に内張りの厚みを測ってから選んでください。
ボルボV60の場合:内張りの厚みは12mm、使用ビスは10mmがちょうど良かったです。鉄板との間に空間があるので10mmで安心して打ち込めました。上記のTibemiキットは10mmビスのセットです。
車種別の必要個数の目安
| 車種 | 必要個数の目安 |
|---|---|
| コンパクトカー | 50個 |
| セダン・ステーションワゴン | 65〜70個以上 |
僕のV60(ステーションワゴン)は縦20cm間隔で約50本使いました。間隔を狭めたいなら個数は増えるので、多めに買っておくのが正解です。
修理手順【全8ステップ】写真で解説
DIYで車を修理したことがなかった僕でも1時間半で終わったので、初心者でも大丈夫です。では手順を一つずつ見ていきましょう。
Step1:センターを出す(一番大事なのはここ)
まず天井の中心ライン(センター)を決めます。ここがズレると全体が歪むので、一番丁寧にやっていい場所です。
Step2:画鋲で位置を仮決めする(縦20cm間隔)
キットに画鋲とメジャーが付属しています。これを使って、ビスを打つ位置を先にすべてマーキングしてしまいます。後から「ここにすれば良かった」とならないための大事なステップです。
Step3:1列目をまっすぐ決める(後の楽さがここで決まる)
センターラインに沿って1列目のビスを打ちます。
この1列目が命です。ここさえまっすぐ決まれば、あとは横に展開するだけなので格段に楽になります。他の人の施工例を見ると、この1列目を適当にやっている例が多い。それが仕上がりの美しさを大きく左右しています。
Step4:ビスは「押し込んでから回す」(欧州車オーナー必読)
ここが今回の記事で一番大事なコツです。
発泡スチロール系素材の欧州車は、ビスを締めすぎるとネジ山が空転してアウトです。締め方の正解はこれです。
- ビスをぐっと上に強く押し当てる(これが一番大事)
- そのまま手回しドライバーで約5回転
- ビスの頭(フランジ)が天井布に当たったらそこで止める
「もうちょっと締めようかな」という誘惑に負けないのがコツです。グルグル回してネジ山が死んだら、その箇所はもう固定できなくなります。
Step5:3点仮固定してから最終確認
一気に本締めしないで、まず3〜4点を仮固定して位置を確認してから締めるようにすると失敗がありません。布に一度穴を開けると、やり直しても穴が残って目立つので、最初の確認が勝負です。
Step6:2列目以降は横30cm間隔で展開
Step7:シワが出たら逆回しで直す
シワが出たからといって諦めないでください。ビスを少し逆回し(緩める方向)してから、手で布を引っ張って伸ばし直して再度締めると、ほとんどの場合きれいに直ります。
Step8:キャップをはめて完成
仕上がりはどうだった?正直レポート
「ボタン式の修理は見た目が悪い」という意見もネットで見かけますが、正直に言います。
むしろ、おしゃれでした。
本革にボタンが並んだ高級ソファ(チェスターフィールドソファというやつです)みたいな見た目になって、これは逆に満足度が高かったです。グレーのキャップを選んだら、ボルボV60の内張りの色にぴったり合っていました。
修理後1ヶ月が経ちますが、どこも落ちていません。ボタン部分を無理に引っ張ったりしなければ、普通に走っている分には全く問題なしです。
まとめ:修理屋が7万円請求できる理由、やってみてわかった気がする
みんカラで「車 天井 修理」と調べたら、業者修理の相場は約7万円でした。
やってみてわかったのは、材料費は800円で、DIY初心者でも1時間半で終わるということです。この差額のほとんどは、「知っているかどうか」の差だと思います。
もし失敗したとしても、そのまま業者に持ち込めます。800円のリスクで挑戦できるのに、やらない理由がないんですよね。
そして繰り返しになりますが、「ちょっと浮いてきたな」と気づいた今が最もラクに直せるタイミングです。全部落ちてからでは仕上がりが難しくなります。気づいた今すぐ動くのが、一番きれいに・一番ラクに仕上がる正解です。
というわけで、今回は車の天井剥がれをDIYで修理した話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。


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