車の天井が剥がれた→800円・1時間半でプロ並みに直した【ボルボV60 DIY修理全記録】

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こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。

「後ろの席の天井が、なんか少し浮いてきてる気がするな…」

そう思いながら様子を見てたら、2〜3日でリア側がベラベラになって、あっという間に運転席ギリギリまで垂れてきました。

慌ててみんカラで調べたら、業者修理の相場は約7万円

え、7万。天井1枚に、7万。

というわけで自分でやりました。かかったのはAmazonで800円のキット1時間半の時間だけ。仕上がりは業者並み、というより正直言ってかなり満足しています。

今回はボルボV60 T4(ステーションワゴン)の天井剥がれ修理を、写真20枚以上でまるっと記録します。欧州車と国産車では天井の下地素材が違うので、欧州車オーナーが絶対に知っておくべきコツも書きます。


目次

「ちょっと浮いてきた」を放置すると詰みます

天井の剥がれって、最初は本当に少ししか浮かないんですよね。「まあ大丈夫か」ってなる。なる、なる。

でも一回浮き出すと、そこからが早い。

ボルボV60の天井が7割剥がれた状態
気づいたら7割剥がれていた。浮き始めてから数日でここまで進行した。
天井の剥がれが運転席ギリギリまで広がった状態
ついには運転席ギリギリまで垂れてきた。視界に入ってくる一歩手前でなんとか止めた。
天井布の中のスポンジが露出した状態
後部座席のルームランプ付近。布が垂れて、中のスポンジが丸見えになってしまっている。

僕の場合、「ちょっと浮いてるな」と気づいてから2〜3日でここまで進行しました。

そして、全部ドサッと落ちてからでは遅い理由がもう一つあります。

天井の布(正式には「ヘッドライニング」といいます)は大きな1枚布なので、全落下するとシワが寄ります。シワが入った状態で張り直すと仕上がりが汚くなるし、正確な位置に戻すのも難しくなります。

「ちょっと浮いてきたな」と気づいた今が、一番ラクに・一番きれいに直せるタイミングです。

ではどうやって直すのか。次から説明します。


欧州車の天井が剥がれやすい理由(国産車との素材の違い)

天井の布は、下地の板に接着剤で貼り付けられています。この接着剤が熱と経年劣化でボロボロになると、布が剥がれてくるわけです。

ここで重要なのが、下地素材の違いです。

ボルボV60の天井内張りの断面。12mm厚の硬いスポンジ素材をメジャーで測っている
ボルボV60の天井を剥がして断面を確認。メジャーで測ったら12mm。硬めの発泡スチロールのような素材だった。
  • 国産車:下地がMDF(木材を細かく砕いて固めた板)やコルクボード。ビスがしっかり効く。
  • 欧州車(ボルボなど):下地が硬めの発泡スチロール系の素材。ビスを締めすぎるとネジ山が一発でアウト。

この違いが修理のコツに直結します。欧州車オーナーの方は、後半の「ビスの締め方」を特に読んでください。


用意するもの(全部で800円、追加で買うものなし)

道具はキットに全部入っています。追加で買うものはなにもありません。

車天井垂れ修理キット一式。チャック付き袋に入って届いた。
Amazonで800円。ビス・キャップ・画鋲・メジャー・ドライバーまで全部セットで届いた。
ビスとキャップ受けがジップ付き袋に整理されている
ビスとキャップ受けがジップ付き袋で小分けになっていて管理しやすい。
ビス・キャップ受け・仕上げキャップの3パーツを手に持っている
パーツは3点。ビス→キャップ受け→仕上げキャップの順で取り付ける。

今回使ったのはこちらのキットです。

ビスの長さは「内張りの厚み」で選ぶ

一つだけ注意があります。同じような修理キットでもビスの長さが10mm・12mm・14mmと違う商品があります。長すぎると天井の鉄板を傷つけるリスクがあるので、事前に内張りの厚みを測ってから選んでください。

ボルボV60の場合:内張りの厚みは12mm、使用ビスは10mmがちょうど良かったです。鉄板との間に空間があるので10mmで安心して打ち込めました。上記のTibemiキットは10mmビスのセットです。

車種別の必要個数の目安

車種必要個数の目安
コンパクトカー50個
セダン・ステーションワゴン65〜70個以上

僕のV60(ステーションワゴン)は縦20cm間隔で約50本使いました。間隔を狭めたいなら個数は増えるので、多めに買っておくのが正解です。


修理手順【全8ステップ】写真で解説

DIYで車を修理したことがなかった僕でも1時間半で終わったので、初心者でも大丈夫です。では手順を一つずつ見ていきましょう。

Step1:センターを出す(一番大事なのはここ)

まず天井の中心ライン(センター)を決めます。ここがズレると全体が歪むので、一番丁寧にやっていい場所です。

ルームランプと中央カバーを目印にセンターラインを決めている
ルームランプや中央についているカバー類は、もともと左右の真ん中に取り付けられている。これを目印にするとセンターが出しやすい。
センターラインが決まった状態
センターが決まったら、そこを基準に左右対称に広げていく。

Step2:画鋲で位置を仮決めする(縦20cm間隔)

キットに画鋲とメジャーが付属しています。これを使って、ビスを打つ位置を先にすべてマーキングしてしまいます。後から「ここにすれば良かった」とならないための大事なステップです。

20cm間隔で画鋲を刺して位置決めしている
縦方向は20cm間隔。画鋲を刺しながら等間隔にマーキングしていく。
メジャーに画鋲を挿したまま位置決めする
付属のメジャーに画鋲を挿しっぱなしにすると、等間隔の位置出しが一発で決まって楽。

Step3:1列目をまっすぐ決める(後の楽さがここで決まる)

センターラインに沿って1列目のビスを打ちます。

この1列目が命です。ここさえまっすぐ決まれば、あとは横に展開するだけなので格段に楽になります。他の人の施工例を見ると、この1列目を適当にやっている例が多い。それが仕上がりの美しさを大きく左右しています。

天井に向かってビスを押し込んでいる上向き作業の画像
上向きでの作業なので腕が疲れる。夏の暑い日は地獄なので、涼しい時期・涼しい時間帯にやるのがおすすめです。

Step4:ビスは「押し込んでから回す」(欧州車オーナー必読)

ここが今回の記事で一番大事なコツです。

ビスを天井に強く押し込んでいる
「回す」より「押し込む」が先。強く押し込みながら、回転は5回転ほどで十分。
ビスが刺さったアップ画像。手を離しても落ちてこない。
しっかり押し込めば手を離しても落ちてこない。ここまで入ったらドライバーで締める。

発泡スチロール系素材の欧州車は、ビスを締めすぎるとネジ山が空転してアウトです。締め方の正解はこれです。

  1. ビスをぐっと上に強く押し当てる(これが一番大事)
  2. そのまま手回しドライバーで約5回転
  3. ビスの頭(フランジ)が天井布に当たったらそこで止める
付属の手回しドライバーでビスを締めている
工具は付属の手回しドライバーで十分。むしろ電動は締めすぎるリスクがあるのでおすすめしません。

「もうちょっと締めようかな」という誘惑に負けないのがコツです。グルグル回してネジ山が死んだら、その箇所はもう固定できなくなります。

Step5:3点仮固定してから最終確認

3箇所のビスを仮固定して位置を確認している
ビスを3点仮固定した段階で全体を確認。位置が納得いったら本締めへ。ここが修正できる最後のチャンス。

一気に本締めしないで、まず3〜4点を仮固定して位置を確認してから締めるようにすると失敗がありません。布に一度穴を開けると、やり直しても穴が残って目立つので、最初の確認が勝負です。

Step6:2列目以降は横30cm間隔で展開

1列目のボタンを基準に横30cm間隔で2列目の位置決めをしている
1列目のビスを基準に、横方向は30cm間隔で2列目を決める。メジャーで測りながら画鋲を刺していく。
2列目の位置決めが完了した状態の引き画像
2列目の位置出し完了。1列目さえ決まれば、あとはこれを繰り返すだけなので楽です。

Step7:シワが出たら逆回しで直す

ビスを締めた際にできたシワのアップ画像
ビスを締める際にシワが寄ることがある。そのまま進まずに対処する。

シワが出たからといって諦めないでください。ビスを少し逆回し(緩める方向)してから、手で布を引っ張って伸ばし直して再度締めると、ほとんどの場合きれいに直ります。

Step8:キャップをはめて完成

仕上げのグレーキャップを手に持っている
最後に仕上げキャップをはめる。グレーを選んだらボルボV60の内張りの色にぴったりだった。

仕上がりはどうだった?正直レポート

「ボタン式の修理は見た目が悪い」という意見もネットで見かけますが、正直に言います。

むしろ、おしゃれでした。

本革にボタンが並んだ高級ソファ(チェスターフィールドソファというやつです)みたいな見た目になって、これは逆に満足度が高かったです。グレーのキャップを選んだら、ボルボV60の内張りの色にぴったり合っていました。

グレーのチェスターフィールドソファ。ボタンが等間隔に並んだ高級感のある見た目。
これがチェスターフィールドソファ。このボタン、今回の修理後の天井とそっくりなんですよ。
修理完了後の天井。ボタンリベットが等間隔に整列して美しく仕上がっている。
完成。まっすぐ等間隔に揃えた甲斐があった。1列目を丁寧に決めたおかげで全体がきれいに整いました。

修理後1ヶ月が経ちますが、どこも落ちていません。ボタン部分を無理に引っ張ったりしなければ、普通に走っている分には全く問題なしです。


まとめ:修理屋が7万円請求できる理由、やってみてわかった気がする

みんカラで「車 天井 修理」と調べたら、業者修理の相場は約7万円でした。

やってみてわかったのは、材料費は800円で、DIY初心者でも1時間半で終わるということです。この差額のほとんどは、「知っているかどうか」の差だと思います。

もし失敗したとしても、そのまま業者に持ち込めます。800円のリスクで挑戦できるのに、やらない理由がないんですよね。

そして繰り返しになりますが、「ちょっと浮いてきたな」と気づいた今が最もラクに直せるタイミングです。全部落ちてからでは仕上がりが難しくなります。気づいた今すぐ動くのが、一番きれいに・一番ラクに仕上がる正解です。

というわけで、今回は車の天井剥がれをDIYで修理した話でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。

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