こんにちは、YAMANASHI TECHのこあきなです。
山梨の山奥で、ソーラーで電気を自給する暮らしをしています。
「ソーラー発電って、自分でできるの?」
できます。しかも1万円台で。
必要なものは4点だけ。仕組みを理解したら、あとは配線するだけです。今回のシステムくらいなら電気の工事資格も要りません。
この記事では、必要なものの選び方から、配線のやり方、実際にどれくらい電気が使えるかまで、初めて作る人向けに全部解説します。
挑戦のはじめの一歩を本記事で始めてみましょう。
必要なものはこの4点、合計1万5,000円前後
まず買うものから。難しく考えなくていいです。この4点が揃えば動きます。
| 部品 | 役割 | 目安価格 |
|---|---|---|
| ソーラーパネル(100W) | 太陽光を電気に変える | 約7,000円 |
| 車用バッテリー | 電気を貯める | 約4,000円 |
| チャージコントローラー | バッテリーを守りながら充電を管理する | 約1,500円 |
| インバーター(500W) | バッテリーの電気をコンセントで使える形に変換する | 約4,000円 |
合計で1万5,000円前後。「1万円台」は破格ですよね。
ただし、4点に加えてパネルとチャージコントローラーをつなぐケーブルが別途必要です。選択肢は2つあります。
- 正規ルート:ソーラーケーブル(4SQ)+ MC4コネクタ 約4,000円追加 → 合計1万9,000円前後
- 節約ルート:ホームセンターのVVFケーブル(2.0mm) 300〜500円追加 → 合計1万5,500円前後
差額は約3,500円。VVFを使う場合は、パネルから出ているMC4コネクタをカットして直接つなぐひと手間が増えますが、今回くらいの軽いシステムなら強度・安全性ともに問題ありません。最安で作りたい人はVVFで十分です。
ソーラーパネル(100W折りたたみ式・約7,000円)
チャージコントローラー(USB付き・約1,500円)
バッテリー(VARTA 50B19L・約4,000円)
インバーター 500W(約4,000円)※疑似正弦波タイプ
仕組みはシンプル。電気の流れを理解すれば配線も怖くない
4点を買っても、繋ぎ方がわからなければ動かせません。まず電気の流れを把握しておきましょう。
流れはこうです。
太陽光パネル → チャージコントローラー → バッテリー → インバーター → コンセント
ポイントはチャージコントローラーの役割です。パネルからの電気をそのままバッテリーに入れると、バッテリーが傷みます。チャージコントローラーが間に入ることで、バッテリーに合わせた最適な充電量に調整してくれます。バッテリーを守る番人みたいなものです。
写真中央の白と黒の機械がチャージコントローラーです。これは少し高めのモデルですが、今回おすすめしている青い激安PWMタイプでも役割はまったく同じです。

配線のやり方(ここが一番迷うところ)
「仕組みはわかった。でも実際どう繋ぐの?」
ここが最初の壁です。線の太さは?どこに繋ぐの?順番は?順番に話します。
① ケーブルの太さ
ケーブルは太いほど大きな電流を流せます。細いと熱を持って危ないです。
- パネル〜チャージコントローラー間:2sq〜4SQ。パネルに付属のケーブルがそのまま使えることが多いです
- チャージコントローラー〜バッテリー間:2sq〜4SQ
- バッテリー〜インバーター間:8sq以上。500Wのインバーターは大きな電流が流れるので、ここだけは太めが必要です。インバーターに付属しています
「sq(スケア)」はケーブルの断面積のことです。数字が大きいほど太い。ホームセンターで探す場合は「電線 2sq」と言えば通じます。
下の写真がソーラーケーブル4SQ。撚り線(細い銅線の束)なので、太くてもしなやかで扱いやすいです。

こちらはVVFケーブルの断面。単芯(1本の銅線)なので硬めで、曲げ作業はソーラーケーブルより少し手間がかかります。

今回くらいの軽いシステムならVVFで十分ですが、パネルを増やしたり大きなシステムに発展させるときはソーラーケーブルに切り替えましょう。また、バッテリー〜インバーター間は必ずインバーター付属の太いケーブルを使ってください。
② 繋ぐ順番(安全のためにこの順番を守る)
順番を間違えると、チャージコントローラーが壊れることがあります。必ずこの順番で。
- まずバッテリーとチャージコントローラーを繋ぐ(BATT端子)
- 次にソーラーパネルをチャージコントローラーに繋ぐ(PV端子)
- 最後にインバーターを繋ぐ(LOADまたはバッテリー直結)
外すときは逆順です。
③ チャージコントローラーの端子は3種類
チャージコントローラーには端子が3つあります。
- PV端子:ソーラーパネルを繋ぐ
- BATT端子:バッテリーを繋ぐ
- LOAD端子:電気を使う機器(インバーターなど)を繋ぐ
プラス(赤)とマイナス(黒)を間違えなければ大丈夫です。端子を締めるネジのそばに「+」「−」の表示があります。

④ 実際に繋いでみる
バッテリーのプラス端子に赤いケーブル、マイナス端子に黒いケーブルを繋いで、チャージコントローラーのBATT端子へ。パネルのケーブルをPV端子へ。インバーターをバッテリーへ。
チャージコントローラーの液晶に数字が表示されたら成功です。

実際どれくらい使える?
「で、どれだけ電気が使えるの?」
スマホを例にすると、晴天時で1日15〜20回分のフル充電が目安です。
- バッテリーの蓄電分から:約7〜8回
- パネルの発電分から:約10〜12回
ただし、バッテリーを100%使い切ると寿命が縮まります。車のバッテリー(55B19L)の実用範囲は50%まで、つまり約190Wh。さらにインバーターを通すと変換ロスがあるので、バッテリー単体での一晩分は約7回が現実的です。
昼間に太陽が出ていれば、バッテリーを減らさずにパネルから直接スマホに充電できます。「太陽の電気を直接使う」感覚ですね。
バッテリーを長持ちさせる3つのコツ
せっかく作ったシステム、長く使いたいですよね。これだけ守れば数年もちます。
① インバーターはこまめに切る
つなぎっぱなしだとファンが回って待機電力を消費します。晴れた日はそこまで気にしなくていいですが、梅雨や曇りが続くときはこまめに切るとバッテリーが長持ちします。チャージコントローラーのUSBポートから直接スマホを充電すれば、インバーター不要で変換ロスもゼロです。
② 昼間に電気の貯金をしておく
夜にバッテリーから電気を使うより、昼間に太陽が出ているうちにモバイルバッテリーや充電式機器を全部充電しておく方がバッテリーに優しいです。オフグリッドの基本的なリズムです。
③ 電圧が12.0Vを切ったら止める
バッテリーの電圧が無負荷で12.0V以下になったら充電ストップのサインです。インバーターのファンの音がいつもより少し弱くなったら、電圧が落ちてきているサインのことがあります。確認して、太陽が出るまで待ちましょう。
まとめ
「太陽光発電って自分でできるの?」と思っていたあなたへ。
できます。4点、1万5,000円前後、工事資格なし。仕組みを理解して、順番通りに配線するだけです。
完璧じゃなくていい。多少雑でも動きます。動いたその瞬間、「あ、太陽の電気だ」って思う感覚はなかなかいいものです。
というわけで今回は、1万円台で始める自作ソーラーの全体像をお話しました。
なお、「庭や畑はないけどベランダならある」という方には、設置環境に合わせた別の選び方があります。賃貸マンションのベランダから始めたい方はこちらもどうぞ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日もあなたの手で、素敵な1日を作ってくださいね。こあきなでした。


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