【初心者向け】ソーラーパネルの仕様表(スペック)の見方!最大電圧・電流を徹底解説

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【初心者向け】ソーラーパネルの仕様表(スペック)の見方!最大電圧・電流を徹底解説

こんにちは、YAMANASHI TECHのたすけです。

ソーラーパネルをすでに購入済みの方は、パネル裏面に貼ってある銀色のラベルを確認しながら読んでください。購入前の方は、商品ページの・Vmp (最大出力動作電圧) ・Imp (最大出力動作電流) ・Voc (開放電圧)という文字を探してみてくださいね。

Vmp, Imp, Voc, Isc…

海外メーカーのパネルだと、呪文のような英語と数字がズラッと並んでいて「うわ、難しそう…」と感じるかもしれません。何を隠そう、数年前に独学を始めた頃の私も、この仕様表がちんぷんかんぷんでした。

ですが、この数値の意味を理解することは、DIYで太陽光発電システムを組む上で、安全に関わる最も重要な知識と言っても過言ではありません。なぜなら、数値を無視すると、システムの中核部品である「チャージコントローラー」を一瞬で壊してしまったり、そもそも発電されなかったりする可能性があるからです。

チャージコントローラーってMPPTでちゃんと信頼できるメーカーのものだと、けっこうなお値段しますのでね・・・もし、あなたが設備を検討している段階なら、間違ったスペックの購入を避けられるはず。

この記事では、そんなソーラーパネルの仕様表の呪文を、初心者の方でも分かるように、どこよりも丁寧に解説していきます。

なぜ電圧と電流の理解が「超」重要なの?

結論からお伝えします。それは、「チャージコントローラーの定格を超えた電圧が入力されると、機器が一瞬で壊れ、最悪の場合は火が出たりするほど危険だから」です。

チャージコントローラーは、ソーラーパネルで作られた不安定な電気を、バッテリーに最適に充電するための司令塔。この司令塔が壊れると、システム全体が機能しなくなるだけでなく、過充電によるバッテリーの故障や事故の原因にもなりかねません。なるべくやさしい解説を心がけるので、安全なDIYのために理解していきましょう。

目次

ソーラーパネル仕様表の「4つの重要人物」

それでは、実際の例として仕様表を見ていきましょう。これは、私のアプリ「ソーラーレシピ」でも推奨している、リョクエン製の100Wソーラーパネルの仕様表です。

リョクエン製200Wソーラーパネルの仕様表

たくさん項目があるのですが、見るべき箇所は4つの数値だけ。それじゃあ、今回はこの4つをわかりやすく人に例えてみます。ということで登場人物は4人。

1. Vmp (最大出力動作電圧) – 働き者の電圧くん

仕様表では DC20.00V ですね。これは、ソーラーパネルが最も効率よく発電している(一番頑張っている)時の電圧です。普段はこの電圧に近い値で発電している、と考えてください。

2. Imp (最大出力動作電流) – 働き者の電流ちゃん

仕様表では 10A です。これもVmpと同じく、パネルが一番頑張っている時の電流です。試しに計算してみると「電圧(V) × 電流(A) = 電力(W)」なので、20V × 10A ≒ 200W となり、このパネルが200Wパネルであることが分かります。まあ、こんな計算はしなくてOKです。「VmpがMAX電圧、ImpがMAX電流なんだな・・・」そのくらいでOK。

3. Voc (開放電圧) – ブチキレると怖い人

仕様表では 23.6V です。これが今回最も重要な数値です。開放電圧とは、ソーラーパネルに何も接続せず、ただ太陽の光を当てただけの「無負荷」状態の時に発生する、理論上の最大電圧です。

なぜこれが重要かというと、チャージコントローラーにパネルを接続した直後や、バッテリーが満充電になった時など、一瞬このVocに近い電圧がかかることがあるからです。

チャージコントローラーの入力電圧上限は、必ずこの Voc (23.6V) よりも高いものを選んでください。 例えば、入力上限12Vのコントローラーに例にあげたパネルを繋ぐと、一瞬で壊れます。この場合は、余裕を見て25V以上のものを選ぶのが理想です。

4. Isc (短絡電流) – ショートしたときにだけ現れるレア人

仕様表では 11.0A です。これは、万が一プラスとマイナスの線が接触(ショート)してしまった時に流れる、理論上の最大電流です。配線のときにシステムを守るためのブレーカーをつけるよ!って方は、この数値をもとに選んでください。このIscを基準に、少し余裕を持たせた容量(例: 11.0A × 1.25倍 = 約13.75A )なので、余裕をもたせて20Aのヒューズをを選ぶ、みたいな感じ。

【面倒な計算は不要】パネルを増やす時の注意点

「じゃあ、このパネルを2枚、3枚と増やしたい時はどうなるの?」

そうそう、そこがめっちゃ大事なんですよ。パネルを複数枚つなぐ場合、電圧と電流の合計値が変わってきます。理科の実験で乾電池を使って勉強したはずなんですが、大人になればそんなことはサッパリ忘れちゃってますもんね。私はあの頃、「乾電池を直列(まっすぐ)と並列(横並び)につないだなー」「あ、豆電球が光った!」ってのだけ、憶えていましたよ。

  • 直列接続(プラスとマイナスを繋ぐ): 電圧(V)が足し算され、電流(A)は変わらない。
  • 並列接続(プラス同士、マイナス同士を繋ぐ): 電圧(V)は変わらず、電流(A)が足し算される。

直列につなぐとVだけ足し算、並列につなぐとAだけ足し算。そんな具合になります。

例えば、この先ほどから例に出しているパネルを2枚直列に繋ぐとしましょう。Vocは約 23.6V + 23.6V = 47.2V になります。こうなると、入力上限25Vのチャージコントローラーではもう対応できず、より上位のモデルが必要だな。そんな感じ。

…と、慣れてくればワケないんですが・・・毎回この計算をするのは正直、面倒です。しかも、組み合わせを間違えると、せっかく買った機器を壊してしまうかもしれない恐怖。

結論:計算もおぼえるのも面倒だから、「ソーラーレシピ」というウェブアプリを作った!

私が開発したアプリ「ソーラーレシピ」は、まさにこの面倒な計算と、それに伴うリスクをなくすために作りました。

あなたが動かしたい家電を選ぶだけで、必要なパネルの枚数から、最適なシステム電圧(12V/24V)、そして今回解説したVocやIscを考慮した、最も安全で無駄のないチャージコントローラー選びまでを全て自動で計算&最適モデルを提案してくれるというアプリです。アプリってカッコつけてるだけでただのサイト。登録とかなく完全無料ですぐ使えるやつです。

お前先に言えよ、って思われたかもですが、少しわかってるとこの先システムを増設するときとかに、絶対に必要な知識なのです。ご容赦くださいませませ。

ということで、少々回りくどくなってしまいましたが、もう呪文とにらめっこする必要はなくなりましたね。それでは、安全なDIYの第一歩を「ソーラーレシピ」から始めてみてください。


>> DIY太陽光発電シミュレーター「ソーラーレシピ」を使ってみる

まとめ

今回は、ソーラーパネルの仕様表の見方について解説しました。たくさんの項目がありますが、まずは以下の2点を覚えておけば、大きな失敗は防げます。

  • チャージコントローラーの入力電圧は、パネルのVoc(開放電圧)より高いものを選ぶ。
  • ヒューズの容量は、パネルのIsc(短絡電流)を基準に選ぶ。

安全第一で、素晴らしいDIYライフをお楽しみください。

【この記事を書いた人】

著者「たすけ」のプロフィール写真

たすけ / YAMANASHI TECH

電気が通っていない山梨の古屋を手に入れたことをきっかけに、独学で太陽光発電を学び、現在では複数の独立型電源システムを設計・運用。自身の「初心者の頃につまずいた経験」を元に、誰もが安全・低コストで太陽光発電デビューできるアプリ「ソーラーレシピ」を開発。YAMANASHI TECHのメンバーとして、DIYで暮らしを豊かにする技術情報を発信している。


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