過走行気味の中古車って当たりはずれがあるから、車両価格が破格だったりして魅力的ですよね。
値段が安いのにはワケがあり、安くても売れない理由は「故障のリスクを多くの人が避けたいと思う」からです。
ですが、一般人が思っているよりも車は頑丈でなかなか壊れません・・・というのはDCT搭載車以外の話で、DCTの寿命は走行距離に比例します。
今回は、そんな繊細なDCTミッションを搭載する過走行中古車の選び方を解説します。
ポイントは、タイトルにもなっている「独身貴族おじさん車」です。
筆者の権威性・信頼性
これまでに10万キロを超えた過走行車を5台乗り潰してきた経験から、起こりやすいトラブルや修理にかかる費用までをアドバイスできます。
みんなが選ばない車に魅力を感じます。
最高距離は23万キロ
これまで過走行車を乗り潰す中で、たくさんのトラブルに見舞われてきました。
その体験談をもとに、記事を執筆しています。
さらに、輸入車専門で20年以上のキャリアがある、ベテラン整備士さんから教えてもらったノウハウも共有します。
過走行のDCT搭載中古車を選ぶときに重要なポイント
DCT搭載車を選ぶときに重要なのは、「前のオーナーがどんな人だったか」です。要するに、どんな乗り方・扱いをされてきたかが明暗を分けます。
いつも購入前には前オーナーの人物像を想像したり、聞いたりします。
中でも一番おすすめなのは、「お金と時間に余裕のある独身貴族おじさん。」です。
この車両を選ぶように心がけています。
なにそれ?っと思うかもですが、この見分け方を実践した後からは、状態の良い中古車を選択できているので参考になる自信があるんです。とりあえず疑いながらも読んでみてください。
中古車を選ぶ際に注目するポイントは「人物像」。
- 前オーナーがどんな人だったか
- 整備記録簿はちゃんとしているか
- 適切に整備された車両なのか
- 大切に乗っていた印象を感じるか
中古車を見定めるときに、わたしは毎回「前オーナーはどんな人でした?」という質問をします。
オークションからの仕入れの場合には通用しませんが、下取りなどの買取車ならば答えてくれます。
そこで、穏やかで、お金と時間に余裕がある独身貴族のおじさんっぽい人が所有していた車両がベストです。
- リッチな独身貴族おじさんが乗っていた車は・・・
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過走行車でも大切に乗ってきたから、適切にメンテナンスされてる。
急加速したり無理な運転も少ないから足回りも健康。運が良ければ、10万キロ目安で交換時期とされる部品も8万キロ台で交換されていたりするから、下手に8万キロ台の車を買うよりも購入後のメンテナンスにかかる費用が断然安く済むからコスパは高い。
- おじさん以外だと・・・
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例えば、社外パーツに交換された形跡があれば、走り屋モドキや田舎のヤンキーが乗っていたと想像でき、その場合はミッションや足回りはボロボロなケースが多い。(10年落ちBMW・ベンツのセダンや、激安アウディなどに多い)
子供が乗っていた形跡がある車は、車内の状態が悪かったり、車のことを考える余裕なんてないから、最低限のメンテナンスしかされていないことが多いです。(コンパクトカーやミニバンに多い)
軽自動車は、そもそも車に興味がなく、移動手段として所有する人が多いから状態が悪い。お金に余裕の無い人が乗ることが多いからろくに整備がされていない。そのくせ、維持費が安いというメリットだけで中古車価格は高め。
ただ、稀にめちゃくちゃ大切に乗っている人もいるので一概には言えません。
これはあくまで想像なので、すべての人がそうだというわけではありません。ご容赦ください。
ですが、「選ぶ車によって用途が異なる」という事実があるのは確かなので、こうした想像が当たる確率は高くなると考えられます。
それじゃあ、優良オーナー車を見分ければいいの?というポイントを深掘りします。
独身貴族おじさんが乗っていた車の見分け方
DCTは走り出し時にかかる負担による故障が最も大きいです。そのため、時間とお金に余裕のある独身貴族おじさんが乗っていた車を選ぶのがポイントです。
- セダンかツーリングワゴンの2択。
- 後部座席は人が乗った形跡が無く、ゴルフバックを乗せていた擦り傷がある。
- エアロ・マフラー・アルミはすべて純正。
- ディーラーでしか整備した形跡がない。
- 塗装やメッキの状態が年式の割りに綺麗。
- 飛び石などをタッチペンでマメに修理している。
この特徴に当てはまる車は、アタリの場合が多いです。
ボルボオーナーは独身貴族おじさんが多いというのは偏見かもしれませんが、探せば結構みつかります。
さらに塗装の状態をみて、屋根付きガレージで保管されていたと予想できる車両を選ぶといいでしょう。
ファミリー層が選ぶミニバンや、お金に余裕の無い層が選ぶ軽自動車は、価格の割に状態が悪いことが多いです。
全て純正パーツで、セダンやツーリングワゴンの輸入車は、独身貴族おじさんがオーナーだった可能性が高いです。
こうした車は、どれも比較的しっかりメンテナンスがされている印象なので、お買い得な車両を見つけることができるでしょう。
【まとめ】おじさん車は地味。だけど大人の落ち着きを感じさせるいい車
おじさん車は良い。
若者や車いじりが好きな方からするとおっさん臭いとか、ダサいと感じるかもしれません。
ですが、シンプルながらも、高級感があり落ち着いているのがおじさん車の魅力です。
特徴的な車ほど、流行りの変化に応じて飽きてしまう。その反面、おじさん車は特徴はないけど、長く乗れば乗るほど良くなっていく。
まるで書斎の高級チェアのような感覚に近いと感じています。
DCT搭載車のボルボはおじさん車の典型かもしれません。
ですが、おじさんが丁寧に大切に乗ってきた車体が多いから、過走行のDCTでもまだまだ走れる車体は出回っています。
どのくらい乗れるかはわかりませんが、試してみる価値はあると思います。
ぜひ独身貴族おじさん車を見つけて、最高のボルボライフを楽しんでください。
今回は以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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