米国SVB経営破綻&シルバーゲート銀行閉鎖で暗号資産への影響は?

仮想通貨
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シリコンバレー銀行(SVB)とシルバーゲート銀行って名前がとても似ているのでごちゃごちゃになりそうなので、本記事では暗号資産に協力的なシルバーゲート銀行に注目して解説していきます。

結論から言うと、今回の銀行破綻騒動で銀行が保有していたステーブルコインの価格が下落しそうです。

12日にシグネチャー銀行も破綻したのですが、この銀行も暗号資産関連業者との関係がメインだったようです。

現在米国はリーマンショックのような事態にならないようにと試行錯誤をしていますが、根本的解決はできるのでしょうか。

過去から学べることがあるかもしれないので、ぜひ最後まで読んでいただければ嬉しいです。

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シルバーゲート銀行とは?

シルバーゲートキャピタルは、主に子会社のシルバーゲート銀行を通じて事業を展開する上場銀行持株会社です。

シリコンバレー銀行とシルバーゲート銀行は、特にフィンテック企業や暗号通貨事業者への金融サービスの提供を専門としており、新興のデジタル資産産業において重要な存在となっていたようです。

両者の経営状況が良くないことで、今後仮想通貨業界に重大な影響を与える可能性があります。

そこで今回は、銀行が破綻すると仮想通貨にどのような影響があるのかを考えていきます。

ところで、銀行が経営破綻するとどうなるの?

銀行が経営破綻すると預金を失ってしまいます。シルバーゲート銀行は連邦預金保険公社(FDIC)のメンバーであり、預金者一人当たり25万ドル(3400万くらい)までの預金が政府によって保証されているようです。

銀行が破綻した場合、預金者は保険が適用された資金を取り戻すことができますが、保険が適用されていない25万ドルを超えた分の預金は失われる可能性があります。

シルバーゲート銀行が閉鎖した理由はFTX破綻、そしてコインベースなどの暗号資産交換業者が次々と取引関係を解消してしまったのが閉鎖した一番の要因だったようです。

その後にシリコンバレー銀行が破綻したことが決定打となりました。顧客が不安になり資金がすべてシルバーゲート銀行から引き出されてしまうと、流動性がなくなりあっという間に銀行は連鎖破綻をしてしまうからです。

銀行を守るためなら顧客の資金もロックしてしまうって、日本だっていつ起こってもおかしくないと思うので他人事ではありません。

仮想通貨(暗号資産事業者)への影響は?

ここでは過去2008年に起きたリーマンショックを参考にして、暗号資産への影響を考えていきます。

リーマン・ブラザーズが経営破綻した頃の場合、親会社の倒産が自動的に子会社の倒産につながることはなかったようです。

ですが、リーマン・ブラザーズの破綻により金融商品の価格が軒並み下落し同社と金融契約を結んでいた他の金融機関が損失や流動性問題に直面したことで、結果的には大きな影響を及ぼしたと言えるでしょう。

いやぁ・・・過去を振り返ってリーマンショックの記事を読んでみると、どのくらい影響が大きかったのかがわかりますね。

気になった人は調べてみると面白いですよ。

結論、今回は特に仮想通貨市場への問題が起こりそうです。

ここで速報です。

バイデン大統領が、「シリコンバレー銀行の預金の全てを保証する。銀行のシステムは問題ないから安心したまえ。」

このように声明を発表したようです。

シーマンショックを繰り返さないように苦肉の策なのでしょうが、「焼け石に水」感がしますね・・・

シルバーゲート銀行は、主に暗号資産取引所・取引会社・その他の暗号資産事業者に積極的に銀行サービスを提供していて、クリプト業界における重要な役割を担っていたようです。

そんなシルバーゲート銀行が閉鎖をしたら、他の銀行が暗号資産事業者に対してフォローしてくれるとは限りません。

というのも、中央集権的な銀行からその権利を奪おうとしているのが暗号資産だからです。

もはや犬猿の仲だと思うんですよね。「暗号資産の奴らめ、羽振りがいいから貸すけど今に見てろ」って感じなのではないでしょうか。

金回りが悪くなって破産しそうな敵を、誰が救ってくれるのか。

むしろ「破産しろ!」と期待をしている銀行の方が多いのでは。

これは僕の勝手な想像ですが、ちょっと関係性を考えると少なくとも仲良しではなさそうですよね。

暴落したところに投資をした方が、銀行も儲かりますしね。

シリコンバレー銀行やシルバーゲート銀行と同様のサービスを他銀行が提供するのをためらった場合、資金の流動性がなくなり破綻する。

ということで、シリコンバレー銀行破綻&シルバーゲート銀行閉鎖についてはかなり危機感を感じています。

銀行に依存している暗号資産ビジネスにも影響を及ぼす可能性はかなり高いと思います。

今後も連鎖破産は起こると予想しています。

代替の銀行を迅速に見つけて資金調達ができなきゃ、倒産が待っています。

経済は相互に関連しているため、1つの企業の倒産がシステム全体に悪影響を及ぼす可能性があるのと。

市場全体の雰囲気がより悪化していくのではないかと予想しています。

仮想通貨はボラティリティ(価格変動)が高いから、市場不安が大きな暴落につながる

暗号通貨市場はボラティリティが高いことは、投資をしていれば誰でも感じていることだと思います。

今回のように「銀行の破綻」というような大きな出来事はさらなる価格の大幅な変動を助長してしまい、投資家の不信感を高めることにつながる可能性があります。

そうなれば以前までの急騰がなくなるため、長い下落相場が待っているでしょう。

3月10日には、久しぶりにBTCが2万ドルを切りましたし、この記事を書いている3月11日は2万ドルギリギリを行ったり来たりしている状況です。

3月14日現在は、2万4千ドルと値を戻しました。

ということで、日本のインフルエンサーの中では「底はついてこれから上昇転換だ」などとつぶやいている方々が多かったですが、僕はこれまでそうは思えませんでした。

インフレや利上げで圧迫されているのは確実で、それを解消するような良いニュースなどは少しもないからです。

本当に不思議に思います。

定期的に仮想通貨をドルコスト平均法で買っている人ならともかくですが、短期の場合にはもっと慎重にならないと大切な資産を簡単に失ってしまいます。

先日BTCが値段を戻した3つの要因

短期で値上がりをした要因と思われるできごとは3つ、

・バイナンスのBTC買い

・バイデン大統領の銀行保証声明

・銀行の資金がデジタルゴールドのBTCへ流入したこと

この3つのできごとが要因なんだろうと思われます。

事態が収束すれば大口投資家は資産を守るために安全な金融資産へと資金を逃すでしょう。

じっとその時を待ってから、ドルコスト平均法で買うのがいいのではないかなぁと考えています。

最後にリーマンショックが起きた原因をサクッとまとめておきます

リーマン・ブラザーズは、世界的な金融危機の最中である2008年9月に破綻した投資銀行です。

以下のような複合的な要因が破綻の引き金となりました。

・サブプライム住宅ローンへの投資 

リーマン・ブラザーズは、サブプライムローン(信用力の低い債務者に融資する住宅ローン)を担保にした証券に多額の投資をしていました。

住宅市場が低迷し債務不履行が発生すると、サブプライムローン証券の価値は急落しリーマン・ブラザーズは大きな損失を出すことになりました。

・高水準の負債

リーマン・ブラザーズは、投資資金を調達するために多額の借金をし資産に対して高いレバレッジをかけていました。

資産価値が低下すると、債権者に対する債務を履行することが困難になったことが破産の要因になりました。

・投資家の信頼を失った

リーマン・ブラザーズの財務状況が悪化するにつれて、投資家はリーマン・ブラザーズの運用に信頼を失いはじめる。

・資金が銀行から離れた

投資家や債権者が資金を引きあげ、銀行の流動性問題を悪化させるという銀行への駆け込み需要が発生し、さらに経営が悪化。

米国証券取引委員会(SEC)による会計処理の調査だったり、英国金融サービス機構(FSA)によるオフバランスシートの利用に対する疑問などが重なったことで余計経営難に。

リーマン・ブラザーズの破綻は他銀行に対する信頼も失わせ、世界金融危機の深刻化につながるなどの世界の金融システムに大きな影響を及ぼすことになった。

ざっくり解説しましたが、このような経緯だったようです。

金融システム同士の相互関係が深いことが連鎖倒産の原因だと言われています。

今回の破綻&閉鎖をどれだけ食い止められるのかが今後の課題になってくるでしょう。

くれぐれも安易に価格が上昇したからといった理由だけで、短期買いをするのは危険すぎるので、素人はじっくりと買い時の波をまちましょう。

コロナショックで投資素人だった僕でも資産を増やせたように、負けづらい相場が再来することを望みます。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ではまた!

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